その�，梁海� アーネンエルベ(アーリア民族遺産研究協会)が研究題目として採用したのは、主に以下の4項目だった。�．◆璽螢¬餌家�祥の地としてのチベット探検(当時、中央アジアではなくチベットがアーリア民族の原郷と考えられていた)�▲�リストの聖杯のためのアイスランド探検(イエスの父がローマ軍兵士だとすれば、彼は半分アーリア人となる)��純粋アーリア人であるペルシア皇帝の血液を求めてのイラン高原探検�ぅ◆璽� . . . 本文を読む
アーリア民族至上主義が唱えられたナチス時代のドイツで、一躍注目された東洋の宗教者があった。ゾロアスター教の開祖ザラスシュトラ(英語名ゾロアスター、独語名ツァラトゥストラ)こそその人物で、古代アーリア人の偉大なる神官と見た。それは正確な解釈ではあるが、ナチズムに利用され、果てはヒトラーと重ねられていった。 ペルシア(現イラン)がアラブ･イスラムに征服され、ゾロアスター教がイスラムに圧倒された後でも . . . 本文を読む
2ちゃんねるをしていた数年前、あの掲示板で男でありながら女に成り済ます所謂ネカマをたまに見かけた。2ちゃんねるならお遊びの場でもあり、面白いレスや人畜無害なカキコなら問題ない。だが、一部にせよ精神状態が疑われる病的なネカマも存在していた。 匿名の世界という事情もありネットでは性や職業も偽りが利く。殆どの男はネットユーザーが女だと思うや親切になり、たとえおばさん相手にも優しくなる。まして若い女とな . . . 本文を読む
映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』を見たため、日本と外国の妖怪の違いについて、ふと思った。水木しげる氏も著書で日本と外国の妖怪を比較、日本ではまず見られない西欧の残酷かつ不気味な妖怪をいくつか挙げている。日本にも人食い鬼がいないものでもないが、西欧のオウガ(Ogre Battleなるロックミュージックもあった)はやることが惨くパワフル。肉食人種ゆえかと思いきや、同じアーリア系で共通性があるのかイ . . . 本文を読む
昨年公開された実写版『ゲゲゲの鬼太郎』第2作目。鬼太郎はじめねずみ男、子泣き爺、砂かけ婆、猫娘に扮した役者は同じ。様々な妖怪が登場した前作に対し今回は種類は減ったものの、ぬらりひょんと夜叉が新たな敵役となる。そしてストーリーの中心となるのは濡女(ぬれおんな)。 雨の降る丑三つ時、“かごめ歌”を聞いた女性が失踪する事件が続出、女子高生の楓(かえで)も丑三つ時の雨夜にこの歌を聞いてしまう。失踪こそし . . . 本文を読む
先日会った友人から、今の若者たちの間で小林多喜二の『蟹工船』が読まれていると聞いた。『蟹工船』とはまた懐かしい。プロレタリア文学の金字塔としてあまりにも有名な作品で、学生時代に読んだことがあるが、その時でも古臭いと感じたものだ。もう四半世紀近くも前だったが。 高校時代、現代国語を担当していた教師がプロレタリア文学を取り上げ、『セメント樽の中の手紙』という小説を勧めていた。とても短い作品で読みやす . . . 本文を読む
河北新報は毎週日曜日毎、作家･塩野七生氏のエッセイ「地中海の窓」を掲載しており、先週7月6日の24回目で終了となった。塩野氏のエッセイなら期待したのだが、歴史の話は殆どなくイタリア観光案内といった話題中心で残念だった。だが、最終回の食に関する話は実に面白かったし、見出しの「食べっぷりは人を表す」「旺盛な人ほど仕事も出来る」は大いに納得。以下はその全文。 −食への欲は生きることへの欲でもあるのでは . . . 本文を読む
先日の大分県教員採用試験をめぐる汚職事件を、河北新報は「聖職汚職、底無し」の見出しで報じていた。教師を未だに“聖職”と表現するマスコミの決まり文句には苦笑させられたが、ふと十年ほど前、公立小教師をしている私の従姉から聞いた話を思い出した。塾講師についての評価であり今回の汚職事件とは全くの無関係だが、教職の世界にも相当なヒエラルキーがあるのを感じさせられた。 現職公立小教師という立場ゆえか、従姉は . . . 本文を読む
その� △修劉◆△修劉�の続き ファイサル即位後、ベルは新国王と国旗や王旗の制定について、打ち合わせを行う。彼女にとってこれは楽しいひと時だったようで、父宛の手紙に記している。「お父さん、この旗が紋章学上、問題がないことを確認して、電報で知らせて下さい…国会が召集され次第取り決めますので、遅れないように」。国旗の制定も英国が関っていたのだった。また彼女は南部、西部の砂漠に線引きして国境画定に取り掛か . . . 本文を読む
その� △修劉△梁海� 男優位社会での偏見を体験しているにも係らず、面白いことにベルは当時の女性への束縛に全く関心を向けていない。それどころか、彼女は女性参政権に反対さえしたほどだった！第一次大戦前、活発化する一方の婦人参政権獲得運動に対抗し、婦人参政権反対連盟が結成されると、彼女は祖国で過ごした何回かの夏をその遊説に当てている。この連盟は有産夫人が中心となり設立されたものだが、ベルが敬愛するクロー . . . 本文を読む
その�，梁海� ベルにとって1905年のシリアの旅は分岐点のようなものであり、これ以降旅とアラブと中東に関る人生を送ることになる。シリア、イラク、アラビア奥地の荒野を踏査する決意を固め、大旅行を行うが、第一次大戦の勃発により1914年のアラビア中部ハイールへの旅が最後となる。1911年5月、ユーフラテス中流のカルケミッシュ発掘現場でベルはT.E.ロレンスと初めて出会っている。後にロレンスには芳しい . . . 本文を読む
中東に関心のある方でも、一般に我が国でガートルード･ベルの名は極めてなじみが薄いだろう。“アラビアのロレンス”ことT.E.ロレンス関連で名が出る程度であり、私もロレンス関係の本でベルの名を知った。映画の影響もあり今でもロレンスは話題に上るが、同じ英国人でもベルは欧米でも影が薄いらしい。「ラルース百科事典」さえ、(T.E.ロレンスの女性版)と紹介している程度なのだ。実際はロレンスより20歳も年長で . . . 本文を読む
その�，梁海� 続けてドゥホフスキーは、アンディジャン蜂起指導者がスーフィズム(イラスム神秘主義)教団導師だったゆえ、スーフィズムを狂信の温床と考え、ムスリム宗教者協議会の廃止を献策する。ただ、ムスリムの反抗心を煽るので宣教師の活動は当面強化してはならないと助言、ロシアが取るべきはムスリムの青少年と女性を教化する道であると主張した。それによりムスリムの信仰が少しづつ弛緩し、ロシア人とムスリムの“接近 . . . 本文を読む
19世紀、本格的な南進を驀進したロシアはついにカフカース、西トルキスタンをも支配下に収めた。その軍事侵攻や社会、文化政策は現代とも酷似するものがあり、改めて覇権国家とは、国や民族問わずいつの時代もやり方は同じだと感じさせられる。ロシアもまた流血により併合した領土ゆえ、国防の生命線との意識が強かった。 1898年5月28日未明、アンディジャン(現ウズベキスタン)でイシャーン(導師の意)マダリー率い . . . 本文を読む
少し前ならベトナム帰還兵をテーマにした映画が製作されたが、イラク帰りを扱うのが最近のハリウッド。この作品の主人公はイラク帰還兵の父親。冒頭、“事実に基づいて作られた”とのクレジットが出ており、チラシも03年実際に起きた事件が背景にあると紹介されていた。 2004年11月、ハンクの元に息子のマイクが軍から失踪したとの連絡が入る。イラクから帰還したばかりのマイクが基地にも戻らず、このままでは脱走の罪 . . . 本文を読む