県は22日、山県市内の女性(69)が自宅で調理したフグを食べ、唇のしびれなどの食中毒症状を訴えて病院に運ばれたと発表した。女性は快方に向かっているが、県は症状などからフグの肝臓による食中毒とみている。
県によると、女性は夫と2人で19日に福井県内の海岸でフグ3匹を釣った。21日午後6時ごろに、夫が自宅で煮物にした肝臓を食べ、約3時間後に発症したという。食べたのはクサフグとみられ、肝などに毒がある。夫婦は「クサフグは食べても大丈夫と思っていた」と話しており、約40年前から調理して食べていたという。
県内でフグによる食中毒は98年以降、3件目。【稲垣衆史】
毎日新聞 2008年7月23日 地方版