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大分合同新聞社員も教員採用試験で依頼

 大分の教員汚職事件に絡み、大分合同新聞社事業局の幹部社員が2007年、県教育委員会の小学校教員採用試験を受けた自分の長女を「よろしく」と大分市教委部長に頼んでいたことが22日分かった。同社はこの社員を降格処分とするとともに、監督責任を問い上司を減給処分にした。

 同日夜、記者会見した大分合同新聞社の利満広志常務取締役社長室長は「大変申し訳ない。報道機関としてモラルに欠けるものだ」と謝罪した。

 同社によると、幹部社員は松尾勝則事業局事業部長(52)で、同日付で同局参事に降格。上司の安部鋼一郎常務取締役事業局長(68)は減給1カ月の処分とした。

 同社の説明によると、松尾参事は06年10月のパーティーで会った大分市教委部長との雑談で、自分の長女が採用試験を受けていると話したところ「一次(試験)を通ったら声を掛けてください」と言われた。

 07年に1次試験を通った後、松尾参事は部長を訪ね「よろしくお願いします」と頼んだという。長女は合格し、松尾参事は五千円相当の歳暮を部長に贈った。

 松尾参事は同社の調査に対して「縁に頼ってしまったことを、新聞人として反省している」と話しているという。

 同社は「編集局の取材によると、県警が押収した資料では、松尾参事の長女の得点が約60点加点されたとされている」としている。

[ 2008年07月22日 22:26 ]

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