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“中国製”高速鉄道がデビュー 北京−天津間を30分以内で

7月23日8時0分配信 産経新聞


 【北京=福島香織】中国が海外技術を導入して「自主開発」した世界最速の運行速度時速350キロの高速鉄道の外国メディア向けの試乗会が22日、行われた。五輪のメーン会場の北京とサッカー競技が行われる天津を従来の半分以下の30分以内で結ぶ。8月1日から通常運行が開始される。

 この京津高速鉄道は総距離120キロ。総工費は200億元。新しく建設された北京南駅と天津南駅など4駅を結ぶ。ドイツ・シーメンス社の技術を応用した高速列車CRH3と、日本の東北新幹線「はやて」の技術を応用したCRH2の改良型CRH2−300の2種類の車両が使用され、いずれも最高運行時速は350キロ。この日試乗会が行われたのはCRH3の列車だった。

 発車から約10分、「時速350キロ」のアナウンスが入る。揺れはほとんどなく音も静か。車窓の流れる景色以外、高速を感じさせるものはない安定感だ。座席は1、2等の2種類。食堂車、売店などの設備がそろい、制服姿の女性客室乗務員がサービスする。最終的には3分間隔のダイヤを組むという。運賃は未定。

 この高速鉄道車両は今月1日に試運転が開始され約1カ月という異例のスピードで営業運転に入る。4万点あまりの部品の85%が国産の「メード・イン・チャイナ」だけに、安全面への懸念に関する質問も出たが、王勇平・鉄道省宣伝部長は「安全性には配慮している」と胸を張った。

最終更新:7月23日8時0分

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