孤独なジョージ=07年4月、ガラパゴス諸島のチャールズ・ダーウィン研究所、恒成利幸撮影
エクアドル・ガラパゴス諸島のピンタ島でただ一頭生き残り、「ひとりぼっちのジョージ」と命名された雄ゾウガメと交配中だった雌のものとみられる卵が21日、2頭が飼育されている同諸島のチャールズ・ダーウィン研究所で採取された。AP通信などが研究所の発表として伝えた。
卵は数個で、遺伝的にジョージと近く93年から交配が続けられた雌が産んだとみられる。うち3個が、人工孵化(ふか)器で保護されており、約4カ月後に実際にかえるかどうかが分かるという。
ガラパゴスのゾウガメは島ごとに違う種類がおり、ダーウィン進化論の根拠の一つとなっている。ジョージは71年にピンタ島で見つかって以来、研究所で飼育されていた。ロイター通信によると、年齢は60〜90歳とされるが、ゾウガメの寿命は150年を超えるため、まだ中年の域という。