宮崎大学医学部(清武町木原)で22日、「研修医に本音を聞いてみよう」と題した懇談会があり、同大学病院に勤務する研修医や医師が研修制度の実情を語った。
研修2年目の橋場弥生さん(34)は「外部病院の産婦人科に研修に行ったとき、1日置きに当直に入っている勤務医がいた」と訴え、他の研修医も「6月は、休みの日も患者の様子を見に行ったりと満足に休めた日がなかった」と過酷な勤務実態を明かした。
研修医が自由に研修先を選べるようになった新研修医制度について、研修医の木許恭宏さん(25)は「知名度があって、症例数が多く経験が積める大都市圏の民間病院に人気が集まっている」と述べ、こうした医師不足の現状から「宮崎の医療に不安を感じる若手は多い」と話した。
=2008/07/23付 西日本新聞朝刊=