2008年7月22日 20時41分更新
医療や福祉の分野への進出がめざましいロボット産業について学び、新たなビジネスチャンスにつなげていこうという講演会が岡山市の「テクノサポート岡山」で開かれました。
この講演会は、ロボットの技術を開発し新しい産業をつくり出そうと岡山県などが開いたもので、22日は、岡山市出身でロボットスーツ「HAL」を開発した筑波大学大学院の山海嘉之教授が講演しました。
はじめに、山海教授は、人の筋肉の動きを助けるロボットスーツ「HAL」の仕組みについて説明した上で、「このロボットを使えば体がまひした人が生活しやすくなったり、救急や介護の現場で患者を抱き上げるときの労働が軽減されたりする効果が見込めるため、新しいビジネスに結びつく可能性がある」と説明しました。
また、今後のロボット産業を担う人材に求められる能力については「今までなかった産業をつくるので法律や経営の知識と倫理感を持ち合わせていなければならない。人の助けになる技術をつくろうという思いが大切だ」と話しました。
会場には大学生や企業の担当者など120人あまりが訪れ、メモをとりながら熱心に話をきいていました。