2008年 7月 22日
高松市で北太平洋まぐろ国際会議
世界的に消費量が増大しているマグロの資源管理について話し合う国際会議が22日から高松市で始まりました。この会議は世界の主要なマグロ漁業国が集まり、資源管理のあり方について議論するものです。日本やアメリカなど6つの国と地域から約50人の研究者が参加しています。世界的な健康食材ブームなどを背景にマグロ類の漁獲量は年々増加しています。2005年は約400万トンに上っていて10年前に比べ約100万トン増加し、資源の減少が懸念されているということです。会議では今後の資源量の推移予測などをまとめ各国政府に対して助言を行うことにしています。高松での開催は香川県と高松市の積極的な誘致活動で実現したもので、今月27日まで開かれます。

高校生就職セミナー
来年春に就職を考えている高校生を対象にした求人説明会が、岡山市で開かれました。説明会には、県内の高校生約350人が参加し、地元企業48社が業務を説明しました。就職を希望する高校生は全体の約2割。女子を中心に事務職を希望する生徒が多いのに対し、企業は技能職を求めていてミスマッチが続いています。別室では、進路指導担当の教諭が企業の担当者と意見交換を行いました。主催したハローワークによると、高校生の求人数は、定年退職する団塊世代の補充などで去年の同じ時期に比べて4・3%増えています。通信・運輸業の求人が増え、製造業は横ばい、サービス業は減っているという事です。

ロボットスーツ開発の山海教授講演
人間の力を増幅させる装着型ロボットスーツの開発者が22日、岡山市で講演しました。医療や福祉分野で活用が期待されるロボット技術の今後の展望について語りました。講演を行ったのは岡山市出身で筑波大学大学院の山海嘉之教授です。山海教授は人間が筋肉を動かそうとする時に脳から発せられるわずかな電気信号を皮膚に貼り付けたセンサーで検出し人間の何十倍もの力でサポートする、ロボットスーツHALを開発しました。山海教授は福祉や医療関係者など110人を前にせき髄手術後のリハビリでロボットスーツを着用し歩くことができるようになったケースを挙げ、ロボット技術が医療や福祉などの幅広い分野で成果を上げていることを紹介しました。そして、ロボット技術の今後のあり方として人を守るために適切に技術開発を行うべきと締めくくりました。山海教授は今後、子供用のロボットスーツなどの開発に取り組むということです。

津山線落石事故裁判、岡山市敗訴の判決
2005年2月に起きた岡山市のJR津山線の土砂崩落事故で、JRが復旧費用の負担を土地所有者の岡山市に求めている裁判で、岡山地方裁判所は被告の市に対し、約2600万円の支払いを求める判決を言い渡しました。この事故は、2005年2月26日岡山市玉柏のJR津山線で線路わきにある山林が約80メートルに渡って崩れ、回送列車が岩に衝突したものです。訴状によりますと、崩れた山林の一部は岡山市が所有しており、市にも土砂の撤去や崩落防止の費用を負う義務があるなどとして、JRは市に対して復旧工事費約8300万円のうち約2900万円の支払いを求めていました。22日の裁判で岡山地裁は、「崩れた山林の一部は市の土地であり、これを復旧し、更なる崩落事故を防ぐ義務がある」として、市に対し、工事費2600万円余りをJRに返還するよう求める判決を言い渡しました。

外郭団体補助金返還訴訟、第一回口頭弁論、
岡山市が債務超過に陥った外郭団体に補助金を支出したのは違法として市民団体が市長を相手取り補助金を返還させるよう求めた裁判の、第1回口頭弁論が開かれ。被告の市長側は、全面的に争う姿勢を示しました。訴えを起こしているのは岡山市の市民団体、「市民オンブズマンおかやま」です。この裁判は岡山市が、外郭団体のシルバー人材センターに支出した補助金1億1160万円をセンターから返還させるよう高谷茂男市長に求めているものです。原告側は、補助金のうち約9000万円が借入金の返済に充てられていて、「補助金の交付は資金不足の救済を目的としない」とした市の条例に違反していると主張しています。岡山地裁で開かれた第1回口頭弁論で高谷市長側は原告の訴えを退けるよう求める書面を提出し、争う姿勢を示しました。具体的な主張については次回の裁判で明らかにしたいとしています。

笠岡諸島イメージソング発表会
夏の観光シーズンに合わせ、笠岡市の笠岡諸島の魅力をPRするイメージソングが完成し、笠岡市役所で披露されました。このイメージソングは島おこしに取り組むNPO法人、かさおか島づくり海社が島の活性化やイメージアップのため企画したものです。倉敷市出身の河田総一郎さんらの音楽グループ、「Soulife」が作詞・作曲を担当しました。この曲「夕なぎ」には波の音の美しさや島に暮らす人の想いなどが込められました。イメージソングはもう1曲、「ぼくらはおなじひかりをみつめている」も完成していて、今月31日、笠岡諸島の北木島で行われるイベントで島民らに披露される他、CD化も予定されているということです。

高速道路で軽油抜き取り調査
トラックなどのディーゼル車が、不正軽油を使っていないかを調べる抜き取り調査が、22日、岡山市で行われました。この調査は岡山県が行ったものです。岡山市今岡の山陽自動車道上り線、吉備サービスエリアでは、県の職員など約20人が、トラックの運転手に「いつどこで給油したか」などを聞き取りした後、専用のスポイトで燃料を抜き取っていきました。岡山県によりますと、軽油には1リットルあたり、約32円の軽油引取税がかかるため、脱税目的で重油や灯油から軽油を密造するケースが、県内でも頻繁に起きているということです。また、軽油価格の上昇に伴い、今後、軽油の密造が増えることも予想され、県ではさらに厳しく取り締まっていくことにしています。

伊東倉敷市長「チボリ県が最後まで責任を」
倉敷市の伊東香織市長は22日の定例会見で倉敷チボリ公園の問題について、岡山県が最後まで責任を持って解決すべきとの考えを改めて示しました。会見で伊東市長は「県主体で行ってきた事業というこれまでの経緯を鑑みても来年以降、市だけが財政支援をすることはできない」とした上で、「チボリ事業は県が最後まで責任を持って解決すべき」と述べました。また、県が土地を地主のクラボウに返還した場合、来年以降の公園のあり方について、伊東市長は、「土地が返されたらクラボウと協議をすることになるかもしれないが現状では市としては発言できない」と述べました。チボリ公園を巡っては、岡山県も財政支援をしない考えを示していて、来年1月以降、公的支援を受けながら公園を運営することは困難な状況となっています。

岡山屋銀座店オープン
岡山特産の果物を販売する「岡山屋銀座店」が22日、東京・銀座のデパートにオープンしました。これは岡山産の果物を首都圏でPRしようと、岡山県が毎年この時期、期間限定で開設しているもので、山口副知事などがテープカットしてオープンを祝いました。「岡山屋銀座店」は銀座三越の地下1階にあるフルーツショップの一角に設けられ、白桃やピオーネといった、今が旬な高級フルーツや、備前焼を器に使ったスイーツなどが取り揃えられています。1粒ずつ包装したピオーネの無料配布も行われ、訪れた人に「くだもの王国岡山」の味をアピールしていました。この、岡山屋銀座店は来月25日まで開設されています。

笠岡市で日本イチジクの出荷ピーク
岡山県有数のイチジクの産地、笠岡市で、ハウス栽培の日本イチジクの出荷がピークを迎えています。笠岡市にある笠岡湾干拓地周辺では約80戸の農家が日本イチジクを栽培しています。このうち笠岡市カブト中央町の山下邦明さんは、4年前から約13アールのハウスで日本イチジクを栽培しています。日本イチジクは甘味が強く果肉が厚いのが特徴で、午前4時ごろから甘い香りが漂うハウスの中で熟れ具合を確かめながら一つ一つ丁寧に収穫していきます。ハウス栽培の日本イチジクの出荷は来月20日ごろまで続き、中国地方を中心に大阪や東京にも出荷されます。