女性が刺されたショッピングセンター付近を警察犬をつれて捜索する警察官(22日午後11時31分、京王八王子駅前で)=小林武仁撮影 |
またしても何の落ち度もない人の命が突然、奪われた。
22日夜、東京・八王子の京王八王子駅ビル9階の書店で、アルバイト店員の女性が刃物で刺され、死亡した通り魔事件。駅ビルのフロアには「キャー、キャー」という悲鳴が響き、普段は帰宅途中のサラリーマンや学生たちでにぎわう駅ビル周辺は、「通り魔だ。通り魔だ」と叫ぶ人々で騒然とした雰囲気に包まれた。
同ビル8階の雑貨店長、水城一兆さん(43)は同日午後9時半前、上の階から女性の悲鳴と大きな物音を聞いた。驚いて非常階段を駆け上がり、9階の書店に駆け付けると、床にうつぶせに倒れている中央大学3年生の斎木愛(まな)さん(22)とみられる女性の姿が目に飛び込んできたという。ほかの店員たちが、タオルで女性の傷口を押さえたり、「大丈夫か」と声をかけたりしており、女性は腕を動かして呼びかけに応じていたが、反応が次第に弱くなっていった。
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