私が疑問に思うこと。
ほかの精神科の先生にかかっていた患者さんをいろんな事情で途中から自分が診させていただくように
なったときに感じるのですが、ときどき「精神科へ通うこと」そのものが目的になってしまっている
患者さんがいらっしゃるように思います。
主訴だった精神症状は他覚的にはかなり改善していて、でも本人にはまた別のところにさまざまな
ストレスを抱えていて(仕事が自分に合っていないとか、姑と合わないとか)、診察の話題の大半は
そういうストレスの話で。
そして、そのストレスへの対処の可能性や解決イメージなどをあれこれ聞き出してみようと思っても、
「わかりません」
「このままで仕方ないかな、って思ってます」
なんて素っ気ない答えが返ってきたりします。
診察のなかで、そのストレスをどうにか処理しようという気持ちはお持ちではないようす。
でも2週間ごとに診察の予約を取って、こまめに通院したいとおっしゃいます。
お薬も頓服があるかないか程度しか飲んでおられなかったりして、はたしてこれは診察なのだろうかと
こちらが悩んでしまうような、こんなケースがときどきあるのです。
患者さんのお役に立てているとは到底思えないし、いったい患者さんから何を期待されているのかも
よくわからなくて、私は無力感でいっぱい。
私の前にこのケースを担当しておられた先生は、どういうお考えで診療を継続しておられたのだろう?
などと思いを巡らせてみるのですが、やっぱりよくわからない…わからない私がおかしいのかな。
そんなわけで、「精神科に通うこと」についてもいろいろ考えてみたいと思います。
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