2008年7月22日 (火) 23:52 MAJOR.JP
前半戦はカブスが頭ひとつ抜けたが、その後をカージナルス、ブルワーズと好調なチームが追いかけている。ブルワーズ、カブスとすでに先手となるトレードをオールスター前に慣行。それに対してカージナルスがトレード期限までに動いてくるかに注目したい。下位3チームには好打者がズラリ。トレード要員がそろっているチームばかりで、トレード期限までに大きな動きに出ることもある。
■シカゴ・カブス
100年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて、前半戦を地区首位で折り返す好調なシーズン。福留孝介外野手の加入も好影響をもたらしている。アルフォンソ・ソリアーノ外野手、カルロス・ザンブラノ、ケリー・ウッド両投手ら主力に故障者が目立った時期もあった。しかし、リッチ・ハーデン投手(前アスレチックス)を獲得し、後半戦に向けて抜け目ない戦力補強をしている。あとは故障を抱える選手たちに対して名将ルー・ピネラ監督がうまくスタッフワークできるかが鍵となる。
■セントルイス・カージナルス
名将トニー・ラルーサ監督の手腕によってまとまったチームにやっとなってきた。カイル・ローシュ、ブレイデン・ルーパーといった中堅どころの先発投手が踏ん張りを見せているのが強い。クリス・カーペンター、マーク・マルダーの両投手が戦列に復帰して本来のピッチングができるかが後半戦のポイントになる。打線ではライアン・ラドウィック外野手の才能が花開き、打線が強力となっただけに、まだ不安要素の多い先発投手の駒をそろえたいところだ。
■ミルウォーキー・ブルワーズ
プリンス・フィルダー一塁手、コリー・ハート、ライアン・ブラウン両外野手といった若手を中心とする打撃力で首位カブスを追いかける。そんな中で若手有望株を交換要員として昨季サイ・ヤング賞に輝いたCC・サバシア投手を獲得できたことは、今季球宴でナ・リーグの先発投手に指名されたベン・シーツとともに2枚看板を組めたことは大きい。投打ともにプレーオフを狙える戦力がそろってきた。昨年のように終盤で失速しないためにも、サバシアの後半戦の登板は結果が伴わなくてはならない。
■シンシナティ・レッズ
プレーオフ進出を狙うためにもここで積極的な動きを見せたい。今季通算600号を記録したケン・グリフィー外野手は毎年トレード候補に名前が挙がってくるが、本当に実現するのかは例年通り難しいところだ。エディンソン・ボルケス投手ら若手の成長が著しい中で、一発屋のアダム・ダン外野手、ブロンソン・アローヨ投手といったオフにフリーエージェントとなる主力選手をトレード要員として動き出す可能性がある。打点を稼ぐ頼りがいのある打者を獲得したいところだ。
■ヒューストン・アストロズ
オフに松井稼頭央二塁手、ミゲル・テハダ遊撃手、ホセ・バルベルデ投手といった補強をしたものの、エースのロイ・オズワルト投手の不振、さらに松井をはじめとする主力に故障者が出たことが大きな誤算だった。つながらない打線は後半戦に期待がかけられる。しかし、オズワルト、ブランドン・バック投手の2本柱がしっかりと勝てない苦しい状況だ。プレーオフを狙うならば、さらに先発投手を獲得し、しっかりしたローテーションを組みたいところだ。
■ピッツバーグ・パイレーツ
補強ポイントは投手陣。前半戦は両リーグを通じてワーストとなる防御率だった。若手の成長に期待したいが、まだ結果がまったく出ていないところがチームとしては苦しいところだ。かつての新人王ジェーソン・ベイ外野手はまずまずの成績を残しているだけに、放出することで先発の駒をそろえることができるかも知れない。先発投手だけでなく、守護神マット・キャップスも故障離脱中と投手陣は苦しい「台所事情」なので、若手の負担をなくすためにも、安定感のある先発、リリーフを補強したい。
by MAJOR.JP編集部
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(7月23日 0時10分 更新)