【昆明(中国雲南省)鈴木玲子】22日付の中国紙「南方都市報」は、中国雲南省昆明市の連続バス爆破事件の発生前、犯行予告とも受け取れる携帯電話のショートメールを複数の市民が受け取っていたと報じた。
メールは「虫けら総動員」とのタイトルで、「このメールを受け取った市民は、明日の朝、54、64、84路線のバスに乗らないでほしい」と書かれていた。爆発は21日朝に54路線のバス2台で相次いで発生。同日早朝にメールを受信した複数の市民はいたずらと思っていたが、事件発生を知って犯行予告と思うようになったという。
一方、華僑向け通信社「中国新聞社」(電子版)によると、昆明市公安局は22日、犯人逮捕に結びつく情報を提供した市民に対し、懸賞金として10万元(約156万円)を贈ると発表した。杜敏・公安局長は「北京五輪の妨害やチベット独立の動きと事件の関連を示す情報はない」と説明、犯行予告メールについても「そうした状況はない」と否定した。
毎日新聞 2008年7月22日 19時20分(最終更新 7月22日 21時40分)