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回天画像

 

 

 

 

弾頭後部隔壁直後にある計測用と思われる装置。四角いネームプレートは米海軍がつけたもの。

 

訓練用「駆水頭部」の非常用駆水(ブロー)装備関連の各種弁。

下から深度弁、塞気弁、噴気弁、装気弁となるはず。

 

 

 

艇前部。大きな動力用酸素タンクの上に操作用空気タンクが片側4個づつ計8個並ぶ。

回天一型の図ではこの空気タンクは3個X2列で6個となっているが2個増設して行動力に余裕を持たせたものであろう。この回天は一型改というところか。

前方外殻が凹んで見える区画は前方ツリム・タンク。

 

この艇の型式は「回天一型改一」と称するようだ。

ちなみに回天は一型、二型、四型、十型と短期間に多くの改良型が造られている。

人も資材も時間も切迫した状況下でなんとか起死回生の有効な戦力にしようとの血の滲む努力であったのだろう。

それは亦回天が運用上改善すべき問題を多く抱えていたということでもあったろうか。

 

 

 

慣性起爆装置作動用のハンドル。これを回して起爆装置のON・OFFを行う。乗員は回天発進後にこれを回して起爆装置をONにしたものであろう。

ほかに電気式の起爆装置もあるがこちらは自爆用だったと言う。

 

母潜発進後の回天は目標から数百~数キロ手前の「攻撃圏」まで潜航進出、攻撃圏に達したところで露頂(特眼鏡)して目標艦種、的針、的速、距離などの襲撃諸元を確認し突入コースをセット、潜航して最大戦速(30kt)で目標突入と言う攻撃要領であったようだ。

慣性爆発尖安全解除後は衝撃があれば即起爆する状態になるわけで、爆発尖安全装置の解除は攻撃圏での最終突入準備時に行ったものであろう。

回天は万が一にも不発という事態が在ってはならぬので爆発尖は慣性式(二式)と電気式(機雷用電気信管)の2基を備へ、艇員は突入時電気信管の把手を握り突入と同時に確実に起爆するようにしたという。

 

 

画像其の4