回天画像 4
上部ハッチ。非常に直径の小さいものである。底部ハッチと同一と思われる。
ハッチをロックする為にはハンドルが必要と思われるがハッチには付いていないので艇内に別途格納していたものであろうか。
特眼鏡基部覆いに付いている四角いネームプレートは米海軍が付けたもの。
回天のハッチには円形のハンドルが付いていたようだが紛失しているようだ。
上部ハッチ。後方より。ハッチの右ブルワークとの間に電源レセプタクルがある、外部充電用か。上部ハッチは一見したところ外からはハッチのロックを解除することは出来ないようだ。
母潜が交通筒を有しない場合はこの上部ハッチから乗り込んだそうだが、その場合は外部(盲蓋の処)にもハンドルを設置したものだろうか。
敵前で浮上して搭乗するのでは米軍の警戒が厳重だった当時では作戦遂行上著しく制限があったであろう。潜航した侭回天戦準備が行える母潜の交通筒は必須の装備であったろう。
底部ハッチ。回りに4個の頑丈な「取っ手」がある。母潜搭載時の固定用であろう。
「回天戦用意!」発動で艇員は母潜の交通筒を上がってこのハッチから自艇に乗り込む。
ハッチを閉じ機関を始動し機器の稼動を確認、母潜側からハッチ周囲のケッチ及び前後固縛バンドの解除の確認を受ければあとは受話器からの「発進」の令を待つばかりとなる。
このハッチを閉じれば此の世との縁をも閉じるわけであったろうか。