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回天画像

 

 

 

 

艇首弾頭部。ウエイトが積まれている部分に炸薬3400ポンド(1.5トン)が入る。この炸薬量は九三式酸素魚雷の3本分以上と言うからまさに一艇一艦の必死必殺兵器。ただし命中すればの話だが。

弾頭後部隔壁の前にタンクが左右に2個何用なのか?

 

回天の艇首には炸薬1550Kgを詰めた「実用頭部」と訓練用の「駆水頭部」の2種があったという。

駆水頭部は故障・事故等の緊急時に手動又は一定深度に設定して自動により内部の海水(ウエイトとして海水も注入していたものか)をブローし緊急浮力を得る構造のもの。

これは駆水頭部であり内部の丸い2個のタンクはブロー用圧搾空気の気蓄器。

 

 

 

弾頭部。炸薬部に屹立しているポールが慣性起爆装置。弾頭部隔壁の直後に航空機の静圧孔のようなものが外殻に付いている。さらにその上部にも数個並んだものが付いている。何か水圧でも計測し深度や速力を計るものか? 弾頭部と艇本体部とはボルトで結合されている。

 

訓練用の駆水頭部であれば爆発尖は不要のような気がするのだが?

資料図面の位置や形状からすると「(二式)慣性式爆発尖」のようであるが別の装置なのだろうか?駆水頭部にもダミーの爆発尖とかが付いていたのだろうか?

隔壁後部に見えるのは下から深度弁、塞気弁、墳気弁そして反対側に装気弁のブロー装置関連の各種弁。

 

 

 

弾頭後部隔壁部分。左下の大きなタンクは機関用酸素タンク。その上に二つ並んで見えるのが8個ある機器操作用の圧搾空気タンクの一部。空気タンクには各々20―5―06、20―5―22等製作年月日と思しき刻印があった。20―5―22が見えた限りでは最も新しいものであった。とするとこの艇は20年5月末以降に完成したものだろうか。

隔壁の前にある2個の丸いタンクからの管は隔壁後部の計測用機器?のところに延びている。

 

資料(防研④特攻25)によれば操舵用動力としての圧搾空気の気蓄器は回天一型で前部に20立のもの6基後部に13.3立のもの3基の計160リッター。最大送気圧力200(気圧?)だったという。この艇は「一型改一」で前部に20立気蓄器2基を増設しているので動力用圧搾空気は計200リッターであったろうか。

 

 

画像其の3