【広告出稿のお問い合わせ】

AMN Partner Blog

【 スポンサー広告 】

2008年7月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

アーカイブ

« あなたのカードに Flickr 画像を | メイン | つながろう。 »

2008年6月12日 (木曜日)

第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」

boing boing からですが、第二次世界大戦中の1944年に米国のOSS(戦略諜報局)が作成した「サボタージュ・マニュアル」なるものが存在しているのだそうです。当然敵地での話ですが(自国でやったら大変)、仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルとのこと。その内容が掲載されているのですが、なかなか面白いです:

Sabotage manual from 1944 advises acting like an average 2008 manager (boing boing)

意訳込みでてきとーに訳してみると、こんな感じ:

  1. 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。
  2. 「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇するな。
  3. 可能な限りの事象を委員会に持ち込み、「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。
  4. できる限り頻繁に、無関係なテーマを持ち出すこと。
  5. 議事録や連絡用文書、決議書などにおいて、細かい言葉遣いについて議論せよ。
  6. 以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。
  7. 「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう、早急な決断を避けるよう主張せよ。
  8. あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。

以上8ヵ条。信じられないですが、米国の国家機関が本気で作ったマニュアルです。なぜこんな活動をしていたかという理由は、マニュアルの解説部分にあります:

Acts of simple sabotage, multiplied by thousands of citizen-saboteurs, can be an effective weapon against the enemy. Slashing tires, draining fuel tanks, starting fires, starting arguments, acting stupidly, short-circuiting electric systems,
abrading machine parts will waste materials, manpower, and time. Occurring on a wide scale, simple sabotage will be a constant and tangible drag on the war effort of the enemy.

無数の市民によって行われる単純なサボタージュ(※マニュアル内では、破壊活動を伴う本来の意味での「サボタージュ」と区別するためにこの言葉が使われています)は、敵に対する有効な武器となり得る。タイヤを傷つけたり、燃料タンクから燃料漏れを起こしたり、火事を起こしたり、議論を巻き起こしたり、愚かな行動を取ったり、電力をショートさせたり、機械の部品をすり減らすことで、資源や労働力、時間が無駄になるだろう。広範囲で行われることによって、単純なサボタージュは、敵の戦争行為に対する継続的かつ効果的な障害物となるのである。

とのこと。つまり上で指摘されていたような行動が蔓延すれば、敵国の社会や経済にダメージを与えられるわけですね。ひょっとして、会社の○○さんが仕事を妨害しているのも、敵国のスパイだからなのか!?(きっといまの日本が停滞しているのも、スパイが大量に送り込まれているからに違いありません。)

マニュアル全体(計36ページ)については、こちらからPDFファイルをダウンロードできます。興味のある方はどうぞ、って「ライバル会社を潰したいからこのマニュアルで……」という意図で使ってはいけませんが。

< 追記 >

そもそも何でこんなマニュアルが世に出たの?という点ですが、どうもボストンで開催中のイベント"Enterprise 2.0"が震源のようです。以下にまとめましたので、よろしければこちらもどうぞ:

CIA版ウィキペディア"Intellipedia"、順調に稼働中 (シロクマ日報)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://www.typepad.jp/t/trackback/4380/12835338

このページへのトラックバック一覧 第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」:

» 「仕事を進まなくさせる8ヵ条」で「敵国のスパイ」氏が注意すること トラックバック Kousyoublog
POLAR BEAR BLOG: 第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」 第二次世界大戦中の1944年に米国のOSS(戦略諜報局)が作成した「サボタージュ・マニュアル」なるものが存在しているのだそうです。当然敵地での話ですが(自国でやったら大変)、仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルとのこと。 1. 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。 2. 「スピーチ」を行え... [続きを読む]

» 仕事を進まなくさせる8ヵ条 トラックバック メタボ86.5cmダイエット日記
アメリカでは、敵国の社会に潜伏し、社会の生産性を低くするために、仕事を進まなくさせる8ヵ条というものを実践していたようです。 うちの上司のかたがたには、多くの部分 [続きを読む]

» 【紹介】「仕事を進まなくさせる8ヵ条」 トラックバック NORIのブログ
POLAR BEAR BLOG: 第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」 意訳されてる部分を引用すると 1. 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。 2. 「スピーチ」を行え。できる限り頻... [続きを読む]

» 仕事を進まなくさせる8ヵ条 トラックバック 調べものゲートウェイ
第二次大戦中にアメリカのOSS(戦略諜報局)が作成したもので、敵地で仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルなんだそうです。 [続きを読む]

» 俺が上司だったら、、、 トラックバック teruyastarはかく語りき
今はもう通わない心と心…部下から上司へ7通の手紙/Tech総研 http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001121vos=dyterssc000000000000 感じ悪い上司がいっぱいいるなあw もちろん、記事を面白くするため感情的な表現を集めたり 本来の意図... [続きを読む]

コメント

私の会社にはこのようなマニュアルはないですが、きちんと実行されているような気がします。少人数ではなくそれなりに多くの人が無意識に実行しています。

しかし、第2次世界大戦のころから、米国は勝つためには何をすべきか体系的に研究していたことに驚きです。

私たちがこのマニュアルを実行しないことに気をつければ、少しは物事が迅速に動くようになりますね。

yasuo さん、コメントありがとうございます。
幸いウチの会社にもこんなマニュアルはありませんが、密かに配布されているのを知らないだけかもしれません。いや、親会社にはきっと配布されて(ry

……それにしても、米国はしたたかな国ですよねー。

興味深い記事ですね。
日本の国会答弁や日本の企業体質をそのまま表している様で笑いが出ました。この様な工作活動を行わなくとも自らする国ですからね。アメリカもさぞ楽だった事でしょう。

日本と違って米国は公文書を原則公開する法律が整備されているので、一部の軍事機密などを除いて入手することはそんなに難しくないみたいですよ。

GHQ指導の下、マニュアルを使ってみた実験的国家が日本…ってわけじゃないんですよね?

あれ?なんかこのマニュアル通りな国知ってるけど・・w

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

フォトアルバム
他に書いているブログ:
家探し?なんでネットを使わないの!(Smatch!ブログ)
シロクマ日報(ITmedia オルタナティブ・ブログ)
Polar Bear Plus
『シロクマ日報』より
▼すべて表示
generated by レビュー・ポスター

powered by Buzzurl

三鷹日和。

  • Pict0247
    クマ師とくまことワカピの三鷹な日々。
Powered by TypePad
Member since 09/2005


社内ブログ/SNS研究会


テクノラティプロフィール

Technorati blog directory