2008年7月22日 18時38分更新
温暖化対策に積極的に取り組む地方自治体を国が財政面で支援する「環境モデル都市」に、環境技術を発展途上国に広める取り組みを行っている北九州市など6つの市と町が選ばれました。
「環境モデル都市」は温暖化対策に積極的な地方自治体を国が選んで財政面で支援するもので、応募のあった自治体のうち、環境技術を発展途上国に広める取り組みを行っている北九州市など6つの市や町が選ばれました。
北九州市はこれまでに、リサイクル工場などが集まる「北九州エコタウン」で培った技術やノウハウを中国の青島市や天津市に移転する国際協力などを行っています。モデル都市に選ばれたことを受け、北九州市は来年度から、▼省エネ技術などを学んでもらうために、発展途上国から受け入れる研修員の数を増やしたり、▼市内で排出される二酸化炭素の量を2050年までに半減させるため、工場への太陽光発電の普及や工場で出される廃熱の再利用を進めたりすることにしています。
北橋市長は記者会見し、「市と産業界それに市民の環境対策の取り組みが国に認められたものであり、誇りと自信につながる」と述べたうえで、取り組みを着実に実施するための推進本部を近く設置する考えを示しました。