#411 幸せ行きのチケット2008.07.21 O.A.
あいのり  西アフリカの静かな山間に滝の音が響く。
 ここはベナンの若者達が愛を語らう場所、コータの滝。
 そんな大自然の中でこーすけへの告白の時を迎えた女子大生のクロ
クロ「はぇ?はぁ」
 ガーナで怪我をしたカリスマパンツ店長のこーすけにシャンプーしてあげたクロ
 そして恋に落ちた。
 連日、繰り返した捨て身のアピール。
クロ「私は目見るの恥ずかしくないよ 私はもう今いっしょにいたいと思う人といることにするんだ」
 ガムシャラに想いを伝え続けた。
こーすけ「自分の嫌な所も見てもらいたいって思って 俺からクロ見て すげぇしゃべりやすくて良い子だなって思う」
あいのり  その時!
 こーすけがやって来た。
クロ「(道が険しくて)大変だったね」
こーすけ「ここに座ろう」
クロ「くふふふ うっふふふ 大事な話をするね」
こーすけ「うん」
クロこーすけのことが すっごい大好き またこーすけに肉じゃがが作りたい だから一緒に日本に帰って欲しいです これ・・・これね幸せ行きのチケットなの はい」
こーすけ「ありがとう」
クロ「明日待ってます 待ってるね 明日ね」
 クロは要点だけを伝え帰って行った。
クロ「はぁ」
あいのり  走り去るクロはスタッフの元へ。
クロ「私・・・(告白が)短かったですよね?」
スタッフ「すごく」
クロ「あぁ ど〜しよ〜 いやでも えっ伝わってないかな?どんな・・・どうでした?」
スタッフ「短かった」
クロ「あ〜どうしよう!」
あいのり  その頃突然の告白にこーすけは・・・
こーすけ「すごいビックリしてます 一生懸命に告白してくれたクロに」
クロこーすけ! 何がなんだかわかんなくて すごい短くなっちゃったんだけど 大好きなのはこーすけだけで ずっと一緒にいたい!いたいです」
 終了。
あいのり クロ「八木沼さーん 私変だよ 本当にやばいよ ビーサン壊れた これ捨てます これ捨てます やばーい なんか今までは『好き』って言葉を隠さなきゃいけなかったじゃないですか だからなんか そこを隠しての鋭い会話 きわどい会話をすごい続けてたのに いざ『好き』って言葉が解禁された瞬間にそれしか言えなかったよ いやぁ思い通りにいかないもんだわ本当に!みんなに伝えてあげたい!本当!本当に!ヤーッショイ! ふぁ〜 『大好きです』って言う前にタメてましたか?」
スタッフ「タメてたよ(ウソ)」
クロ「タメてた・・・」
あいのり スタッフ「クロこーすけに告白をしました」
「あぁ嫌だな・・・ 超泣いてそう最後」
あいのり  そのころ告白を終えたクロは大解放
スタッフ「満足度は何%?告白の」
クロ「告白だけの? 3% 100%中ね 100%中3% 消費税ぐらいです もうバカー 今までのも全部伝えてきてるつもりだから今日が3%だったとしてもそれだけで判断されないと思うというか 一緒に帰りたーい」
スタッフ「帰りたいよね?」
クロ「帰りた〜い」
スタッフ「どんなキスしたい?」
クロ「こうやってやって欲しいおいでーみたいな 私がこうやって」
スタッフ「ガバーっと」
クロ「うっふふ」
あいのり  運命の朝。
 早朝のミサが行われる聖堂。
 人々は平和と幸福を神に祈る。
 そんな教会の外にはクロの姿が。
クロ「これからの人生のいろいろな感情をこーすけと一緒に味わいたいって思ってる あっ忘れそうマジ 緊張してきた逆に」
 やがてミサは終わり今日も人々の日常が始まる。
 いつも旅を盛り上げてきたクロ
 その最後を見守る仲間達にも熱い感情が込み上げる。
 その時!
 こーすけがやって来た。
クロ「おはよう」
こーすけ「おはよう」
 告白がOKならキスして帰国。
 NOならチケットを返すのがあいのりのオキテ。
あいのり クロ「昨日は思いのほかテンパって(告白が)すごい短くなっちゃって自分でもビックリしたんだけど あれが私の素直な気持ちで これからの人生のいろんな感情をこーすけと一緒に味わって行きたいって思う 一緒に日本に帰ってこーすけの大好きな仲間たちに会わせてください こーすけの返事を聞かせてください」
 果たしてこーすけが出す答えは!?
こーすけ「一番最初クロと出会ったのはガーナの時に俺が合流した時に黒い女の子がニコニコしながら走って来たのがすごい印象的で で合流して2日目にケガした時に海で砂だらけの頭をクロが洗ってくれたのがすごい嬉しくて クロとはなにやってても楽しいし 気遣わないでなんでも話せるし 最近になってケンカとかもできるようになって気が付いたらクロのことを目で追ってて 何事も真っ直ぐで いっぱい食べていっぱい泣いていっぱい笑っていっぱいバカしてるクロがいつの間にか好きになってて クロと付き合ったらすごい楽しいし 幸せになるのはわかるし だけど 今まで日本で中途半端なことばっかりしてたからこのあいのりの旅は中途半端な自分を変えたいって初めて心から強く思って その意志は最後まで貫きたいし クロは今まで俺が出会った中で一番大切だって思える人間であって すごい大切だからこそ こんな気持ちで一緒に日本に帰ることはできないって思った」
クロ「『一番大切』とか簡単に言うなよ」
こーすけ「でも すごい一緒にいて楽しかったし すごい考えると思うけど ごめんね じゃぁ行くね」
クロ「行かないでほしい・・・ ありがとう」
あいのり  別れの時。
「ありがとね」
クロこーすけの隣が本当楽しかった すごい大好きだった こーすけの隣にいるのが ありがとう本当に あ〜ワゴン・・・」
「バイバイ」
クロ「ありがとう」
「楽しかった」
あいのり クロ「私バカだった バカだ・・・ 『好き』って言ってたよね 言っていいんですか?『好き』って 軽々しくそんな言葉言わないでほしい 一緒に帰れるかと思っちゃった 今までのメンバーが1回フラれても すがってるのとか見て そんなにすがっても答えなんて変わんないだろうっていつもテレビ観て思ってたけど すごいすがりたかった なんか繋いだ手を離したくなくて でも頑固なこーすけだから絶対変わらないって思ったから まぁこんだけ頑張った私をフッたんだから 絶対良い人見つけて帰ってきてほしい まぁ後悔・・・ 思う存分後悔すればいい 本当に マジむかつく!はぁ はー腹立ってきた 力が出ませんよもう」
 こうして全力でかけ抜けた女子大生クロの旅は終わった。
クロ「マ〜ジむかつく 私の何がいけなかったんだろ」
あいのり
←#410#411#412→