2008年7月22日 12時18分更新
深刻化している医師不足の対策として、徳島大学医学部の推薦入試に徳島県が推薦した人の中から選考を行う「地域枠」が新たに設けられることになりました。
徳島県などは、深刻化する医師不足の対策として、これまでに徳島大学医学部の定員を増やすよう文部科学省に要望し、6月末、来年度から定員が5人増えることが正式に決まっています。
これに合わせて、徳島県と徳島大学では、医学部の推薦入試の中に、徳島県が推薦した県出身者から選考を行う「地域枠」を新たに設けることになりました。
「地域枠」の定員は10人程度で、徳島県では来年度の入試に向けて今年の秋ごろに募集を行い、書類審査や面接などで推薦する受験生を決めることにしています。
徳島県によりますと、国立大学の医学部で県が推薦する特別枠を設けるのは、これまでに佐賀大学や宮崎大学がある程度で全国的にも珍しいということです。
徳島県では、「新しい制度を活用して地域医療で活躍するエキスパートを養成し医師不足の解消に全力で取り組んでいきたい」と話しています。