古式捕鯨を再現した「通くじら祭り」=21日、山口県長門市 古式捕鯨で観客魅了 山口・長門江戸から明治時代まで捕鯨で栄えた山口県長門市の通地区で21日、「通くじら祭り」が開かれ、観客約2000人が見守る中、もりや網を使った古式捕鯨を再現した。 通地区はかつて捕鯨で名をはせた。江戸時代には鯨を毛利藩に献上したほか、江戸や大坂の市場に売っていた。現在の価格に換算すると1頭約3400万円で、鯨に戒名も付けていたという。 祭りは地元の文化を継承しようと、1992年に始まった。赤ふんどしをまとった参加者が和船に乗り、全長13・5メートルの鯨の模型を網に追い込み、背中をもりで刺すと観客から歓声が上がった。 東京都のフランス人翻訳家ニコラ・テラスさん(32)は今回初めて参加。「江戸時代の人と同じような体験ができて楽しかった」と笑顔で話した。
【共同通信】
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