東播磨
危機感共有 医師が地域講演会 西脇
地域医療の現状を市民150人が熱心に聞いた講演会=西脇市コミュニティセンター西脇区会館 |
西脇や北播磨地域の医療崩壊を防ごうと、西脇市多可郡医師会が市内全域を回る地域講演会をスタートさせた。医師不足の現状や全国的な市民運動の広がりなどを伝え、市民と危機感を共有したい考え。「西脇の地域医療のあり方について一緒に考えよう」と呼びかけている。
(篠原佳也)
同医師会は今年、地域医療検討会を発足させ、毎月第二水曜夜に、外部の関係者を招いた懇談会を開催している。今回、それを一歩進めた形で、医師自らが地域に足を運び、住民たちに直接情報発信することにした。
初会合は十七日夜、西脇区の同市コミュニティセンター西脇区会館で開き、地元住民や各地区の役員ら約百五十人が詰めかけた。
検討会会長の冨原均医師が、世界と比べて日本の医師数が極端に少なく、現在全国で十二万人が不足していることや、地方でより顕著であることなどを解説。「医療費抑制政策のつけが回ってきている。医師は疲れて心が折れる寸前。西脇の医療と市を守るためにも、住民が本気で考えてほしい」と訴えた。
医師会副会長の藤田位医師は、医師不足に母親たちが立ち上がった市立西脇病院小児科を守る会や丹波の活動などを、全国的にも注目される活動例として紹介した。「医療が地域を支え、地域が医療を支えるよう、医師と患者(市民)の信頼関係づくりを進めたい」と提案。「今市民が立ち上がらなければ西脇で医療崩壊が起きる」と、市民の協力を呼びかけた。
医師会は今後、市内全地区を回る計画で、区より小さい町単位でも出向き開催したいとしている。同医師会TEL0795・23・3402
(7/22 09:33)
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