【ワシントン斉藤信宏】米金融大手JPモルガン・チェースが17日に発表した08年4~6月期決算は、低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題による金融市場の混乱を反映し、純利益が前年同期比52・7%減の20億300万ドル(約2123億円)と大幅な減益となった。ただ、市場予想は上回り、黒字を確保した。一般企業の売上高に当たる営業収益は2・7%減の183億9900万ドルだった。
サブプライム問題に絡み、投資銀行部門で証券化商品の評価損などを約11億ドル計上したほか、事実上経営破綻(はたん)した証券大手ベア・スターンズの吸収合併に絡み5億4000万ドルの損失を計上したことなどが響いた。
毎日新聞 2008年7月18日 東京朝刊
7月18日 | 米JPモルガン:純利益52%減 |