【ワシントン斉藤信宏】米金融大手シティグループは18日、08年4~6月期決算が24億9500万ドル(約2700億円)の最終赤字(前年同期は62億3000万ドルの最終黒字)になったと発表した。低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)関連の評価損などが72億ドル(約7700億円)に膨らんだことが響いた。赤字決算は3四半期連続だが、赤字幅は1~3月期の51億ドルから半減した。
シティはこのほか、消費者向けローンなどに対する貸し倒れ引当金を72億ドル計上。1~3月期決算までにサブプライム関連で計上した438億ドルの損失に貸し倒れ引当金を含む今回の損失を加えると1年間の累計損失額は582億ドル(約6兆2000億円)で欧米金融機関では最大規模。4~6月期の損失には、サブプライム関連の証券化商品価格下落による評価損や投資ファンドへの融資焦げ付き分などが含まれる。
毎日新聞 2008年7月19日 東京朝刊