2008年07月22日

仕事開始

 もうこれ以上余計なことやってらんねえ。
 ここ二・三日原作放ったらかしてんだ。
 作画に時間取れねえ。
 落としたら完全におれのせいだろうが。
 
 後ここ見てる奴、編集部に連絡すんのよせ。
 なんでこんな時だけ素早いんだよ。
 
 仕事放ったらかしてどうにもならねえよ。
 何があったってこちとら原稿落とすわけにゃいかねえんだ。
 
 おれはクズ野郎だけどな、やることはちゃんとやるんだよ。
 お人好しが余計なことに首突っ込んで。バカみてえだ。
 もうとっととブログ閉じて仕事戻れ。
 
posted by 藤栄道彦 at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月17日

仕事開始

 次回は雑誌の表紙があるので、さっそく作業開始です。
 ……なんか原稿渡したばかりのような気がするのですが、仕方ありません。
 雷句さんの訴訟に関する話題はまたいずれ。

 雑誌の表紙は作家が自由に描けるわけではありません。
 まずデザイナーさんから指定が来て、ラフを制作。
 本格的に取りかかるのはそれからになります。

 懸命に働いてはいるのですが、このふた月収入と支出が見事にトントンです。
 赤字にならない分マシなんですけどね。

 ドリフのDVDが届きました。

 2008716.jpg

 初回特典で「全員集合」の台本がついてました。
 実に簡単な作りです。
 あの緻密なコントを、よくこんな台本でやっていたなあ。

 ドリフのメンバーは当時「通し稽古が嫌で嫌で仕方なかった」と話していました。
 でもおかげで当時の私の人生は豊かでした。
 私もその分、誰かを豊かにしてあげないと。
 
posted by 藤栄道彦 at 22:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月15日

止まらぬ物欲

 琴欧州は序盤で二敗。
 まあ連続で優勝は無理だろうとは思ってましたが、不甲斐ない。
 終盤まで興味を保たせて欲しいものです。

 AmazonでDVDをチェックしていると、欲しいものがいっぱい見つかって困ります。

 7E15.jpg

 「木枯し紋次郎」、DVDで観たらすごい奇麗なんだろうなあ。

 世の中には「すごく良くできた失敗作」というものがあります。
 私の評価ですと「江戸の激闘」、「斬り抜ける」そして紋次郎の続編「新・木枯し紋次郎」がこれにあたります。

 「新・木枯し紋次郎」は脚本はすばらしい。
 良く練られており、今これだけのものが書ける脚本家はいないでしょう。
 しかし、テレビドラマで放送するにはあまりに複雑すぎます。
 
 例えば物語冒頭で伏線を張っても、見終わる頃には視聴者は忘れてしまいます。
 登場人物の人間関係もよく作り込まれているのですが、ために理解するのにちょっと苦労します。
 
 小説で使う技法をそのままテレビの脚本に持ち込んでも、良い出来にはならないんですよねえ。
 小説ならストーリーに詰まった時読み返せますけれど、テレビはそうは行きませんから。
 
 我々は受け手を楽しませてナンボの商売です。
 作るべきは「商品」であって「作品」ではないのですが、無意識に「作品」を作ってしまう場合もあるから難しいですね。

 ちなみに私のナンバーワン時代劇は、単発の番組ですと「おしどり右京捕物車」です。
posted by 藤栄道彦 at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月14日

半人前日記54話終了

 やっとこさこれで今クールの仕事は終了です。

 14.jpg

 「半人前日記」はケータイバンチで配信中ですから、ぜひ見て下さい。
 http://www.shinchosha.co.jp/k-taibunch/

 最近、新企画のためにいろいろと昔の作品とかを引っ張り出しているせいか、サンデー時代のことをいろいろと思い出します。
 企画会議に回した読切のネームに、編集さんの散々なコメントがついて返って来たりしましたしね。
 ちゃんととってあります(笑)

 でも厳しいことを言われるのは、それだけ期待されていると考えないといけません。
 実際はどうあれ、作家はそういう姿勢で臨むべきでしょう。

 まだ投稿を始めたばかりの頃(23歳くらい)、当時の担当さんにこんなことを聞かれたことがあります。

 「読者から見て、今のサンデーってどう?」

 私はこう答えたと記憶してます。

 「安易な他誌の後追いはやめるべきだと思います。」

 当時のサンデーは他誌でヒットしたジャンルの後追いとか、人気作に画風や作風が似ている新人を起用する傾向が目立ち始めてました。
 読者としてはそういうことをやっている雑誌は当然、レベルが低く映ります。
 雑誌のブランドイメージを低下させるようなことは、長期的に見て決して好ましいものではありせん。

 その担当さんは少し意外そうにこう答えました。

 「読者が見たがっているもの載せて何が悪いの?」

 「読者が見たいと思っているもの」
 「読者に見たいと思わせるもの」
 この二つは似ているようで微妙に違います。

 創り手が目指さなければいけないものは当然後者のはずです。
 前者には創り手の主体性がありません。
 創り手が自分たちの方向性を見失って、読者におもねるだけの作品は薄っぺらなものにしかなりません。

 そんな作り方をしていれば、当然雑誌はふらふら迷走を始めます。
 しかし当時はジャンプが大幅に部数を減らし、その読者が一時的にサンデーに流れ込んで来た状況で発行部数は伸びを見せており、編集部に危機感は全くありませんでした。
 
 それから10年以上経ちましたが、いまだにサンデーはこの頃の方針から抜け出せてないように思います。
 それはその「二番煎じ」の作品が大きな利益をもたらして来たからです。
 
 いくら利益を上げても、そういった作品の売り上げは言ってみれば借金と同じです。
 雑誌の信用を下げ、新人作家に軽蔑されるような作品を中核に据えるのは長期的に見て決して得策ではない。

 そんな話をサンデーでの最後の担当さんとしていた記憶があります。
 しかし、長年続けて来た編集方針はそう変わりません。
 新しい作家・新しいジャンルの作品に編集部の反応は常に悪かった。

 「君を起用しても売れるかどうかはわからないけれど、ベテランを使えばどんなつまらない作品でもコミックスは五万部・十万部、間違いなく捌けるからねえ。」

 これはその時私がその担当さんから聞いた言葉ですが、侮辱的な意味ではなく、そういう理由で新人の起用に二の足を踏みがちな編集部を嘆いての言葉でした。

 「う〜ん」と二人で考え込んでしまったものです。

 その担当さんはこんなことを主張していました。

 「努力賞に及ばなかった選外佳作にプレゼントされる原稿用紙を廃止し、千円・二千円でも良いから賞金を渡すべきだ。
  例え金額が少なくても、お金を手にすることで新人のプロ意識を目覚めさせてくれるはずだ」

 と。
 
 なるほど、と感心しました。
 その人は雷句さんの騒動で渦中の冠さんです。

 「うちは今タイガースと同じでね。
  世代交代がまったくうまくいってない……。」

 そう苦笑いしていました。
 
 タイガースは復活しました。
 しかし、サンデーが復活するときは来るのでしょうか。
posted by 藤栄道彦 at 23:56| Comment(24) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月13日

丸一日寝る

 「半人前日記」のアイデアを考えていたらいつのまにか寝てしまいました。
 長時間起きていたあとは、眠っても二・三時間くらいで目が覚めてしまいます。
 昨日も8時に寝て11時には起きてしまいました。
 そうかと言って起きていると不意に睡魔に襲われます。
 
 毎月の仕事はこの「半人前日記」が終わってやっと一段落です。
 ここで気を抜かないようにしないといけません。
posted by 藤栄道彦 at 22:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月12日

92話作業終了……

 92.jpg

 皆さん、お疲れさまでした。
 徹夜でペンを入れ、朝の7時に8時くらいまで少し休もうとベッドに横になったらそのまま10時まで寝てしまいました。
 目覚ましは掛けておいたのですが。

 お世話になった作家さんもそうでしたが、この状態の漫画家は「寝る」というより「意識を失う」という表現の方がぴったりくるような。
 この仕事をやっていると、1時間2時間の重みが本当に身に染みます。

 四時少し過ぎに原稿をお渡しして、スタッフの皆と駅前の喫茶店で少しお話しました。
 「さよなら絶望先生」DVDは好評のようです。
 特に「俗」のほうは映像が素晴らしい。

 こんどこそ滞りの無いスムーズな日程で進めねば。
 とりあえずこれから少し寝て、ケータイバンチの「涼子の半人前日記」に取りかかります。

 しかし今日は暑かったこと!
posted by 藤栄道彦 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月11日

92話大詰め

 椅子の上で意識を失っている時間が増えて、作業がいっこうにはかどらぬ。
 なんで今回はこんなに大変なんだ。
 初めて椅子で寝て夢を見ました。

 気温と湿度が上がって来ると、猫どものトイレが臭気を放って来ます。
 こまめに砂を入れ替えたり、日光に当てたりしないといけません。

 作業はあと一息となってからが果てしなく長いものです。
 しかも今回はその「あと一息」に持って行くのに一晩かかりそうだ。
 
 でも作業していて、気がつくと1時間くらい時間が吹き飛んでいる感覚はなかなか面白いです。
 皆さんも一度お試しあれ。
posted by 藤栄道彦 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月10日

92話カラー終了

 やっとこさカラーが終了したので、そのままペンに入ります。
 本当の地獄はここからだ!

 ペンもそうなのですが、人物のベタなども人に任せられないのでほとんど自分で入れています。
 これがキツいんだ。

 コミックオンデマンドで「神聖モテモテ王国」の1〜7巻を購入しました。
 http://www.comicpark.net/
 一昨日注文したものが今日届く便利さ。

 まず高い。フルセットで7,000円以上しました。
 その上印刷は雑誌から転写したものなので最悪です。

 しかし、内容はやはりこの金額払っても良いと思えます。
 この人の言語センスはやはり素晴らしい。
 
 連載中に聞いた話だと「アンケートは全然なんだけれど、作家さん受けはスゴくいい」とのことでした。
 あまり面白すぎても一般受けはしなくなるんだろうなあ。

 あと今日1日で楽天からのメールが10本以上は届きます。
 やりすぎじゃないのか。
posted by 藤栄道彦 at 23:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月09日

カラーに苦戦中

 今日1日でなんとか…と思っていたのですが、そうすんなり行きません。
 ああ、今日も寝られないなあ。

 作業の合間を縫ってゼリエースを作ってみました。

9.jpg

 子供の頃はこれが固まるまでの間さえ、わくわくできたものだけれど。
 大人って悲しいな。

 昔はこれの「レモン」があったような気がするのですが、どこへ行ってもイチゴとメロンしか見ないなあ。

今日はコミックス13巻の発売日でした。
posted by 藤栄道彦 at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2008年07月08日

92話作業開始

 皆に集まってもらって今日から作業開始です。
 例によってほとんど寝てません。
 今やっとこさ下描きが終わった所です。

 P.jpg

 今回はカラーがありますから、明日一日はその作業にとられそうです。
 寝る前にカラーページの分だけでもペンを終了させておきませんと。
posted by 藤栄道彦 at 23:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記