「区名方針が決まりました」―。
来年四月の政令指定都市移行を目指す岡山市。北、中、東、南の四区名をPRするため、市が新たに作製したポスターには晴れやかなキャッチコピーが躍っています。
振り返れば昨年末、市の三区割りの方針を市議会が認めず、混迷の末、四区割りで決着。区名選定では二―三月に行った市民からの区名募集が先行政令市より少なめで、四―五月の区名投票では多くの参加をとイベント会場や学校、企業を回って六万票を集めました。
「中消防署が北区?」「市役所が北区になっていいのか」。投票結果には疑問もあったようですが、市民の多数意見ということで決定しました。
今度は市民が、自分たちの住む区を古里として育てていく番です。
四つの区にはどんな特色があるのか、どのような顔を持っているのか。まずは各区の姿を知ろうと、山陽新聞社と岡山市は「4区を写そう写真コンテスト」を行うことになりました。
九日付全県面の社告でお知らせし、既に募集は始まっていますが、区を代表する風景や行事はもちろん、隠れた名所、何げない暮らしの一こまを切りとった作品など、どんな区の魅力が集まるのか楽しみです。
優秀作品は岡山市民版で紹介する予定です。題材は身近にありますし、写真技術だけが問われるコンテストではありません。だれでも応募できますが、特に岡山市の皆さんには、自分たちの区を“再発見”する契機ととらえ、ぜひ参加してほしいと思います。
(政治部・板谷武)