今月の売れ筋
SH@PPLE(→書評) |
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱(→書評) |
ティアーズ・トゥ・ティアラ |
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (予約) |
ペルソナ4 |
ソウルキャリバーIV (予約) |
Latest Entries
意外な歯ごたえのある骨太SRPG 『ティアーズ・トゥ・ティアラ -花冠の大地-』
正直、舐めていた。
素直に告白しなければなるまい。『うたわれるもの』のヤワな難易度や遊びごたえと同程度だと思っていた、と。ここまでちゃんと作ってあるのは意外だった。
豆腐にナイフを入れるかのような『うたわれるもの』と違い、肉にナイフを差し込んだようなしっかりした手応えが感じられる。ストーリーを見たいだけの人は迷わずイージーを選ぶべきで、ふつうにSRPGを遊びたい人はノーマル。ノーマルでも油断していると全滅するし、ごり押しプレイだけでは無理。ハードは本当にガチでチャレンジしたいSRPGマニア向け。
序盤の作りは丁寧で、自然にゲームシステムを覚えられる。1章ではストーリーを進めていくと次のステージが始まり、2章になって初めてフリーマップに行けるようになる。その辺りで敵も強くなり、単純に殴り合うだけでなく、「連撃」を使わないと厳しい。フリーマップでレベル上げもできるので、SRPGが苦手な人へのフォローもばっちりだ。
3章では本拠地が手に入り、武器屋や道具屋のほか、傭兵を雇用して訓練できる。このように段階的に、本格的なシミュレーション要素が導入されていき、気がつけば、しっかりゲームを遊んでいる自分に気づいた。半分ノベルゲームを買う気分だったのだが、意外や意外。
3Dグラフィックの戦闘は、ただ見ているだけではない。
敵を攻撃したり、ダメージを受けると、チェーンストックゲージが貯まり、1つ以上貯まった状態で、攻撃時に表示される円にあわせて○ボタンを押すと連続攻撃ができる。
「連撃」の使い所も考える要素の1つで、平易なアクション性と戦略性を高める、なかなか良いシステムだ。反面、戦闘演出がスキップできないのは、少し不便かもしれない(この手のゲームは戦闘シーンのカットが付きもの)。
さらに7つの属性の相性も絡み、戦略性は充分。難易度設計も丁寧で、SRPGとして現代的な仕上がりになっている。
グラフィックはさすがPS3。キャラ絵やフォントの綺麗さはやはりHDクオリティ。3Dマップもなかなか綺麗で、PS2の水準とは明らかに異なる。ショボく見えるのはデザインの悪さやモーションの拙さのせいで、3Dに不慣れな美少女ゲームメーカーのため致し方ない。逆にいうと、不慣れなメーカーでもPS3ぐらい性能があれば、この程度のグラフィックは出せるという事。今後のノウハウの積み重ねに期待したい。
3D化にともない、海外市場への展開も真剣に考えてみてもいいのではないか。同ジャンルの先輩、『ファイアーエムブレム』や『魔界戦記ディスガイア』も海外に打って出ている。やり込み度にはタイトルごとの差はあるが、遊びごたえに遜色はない。PS3というジャンプ台を得て、小さなメーカーが1ステップ、2ステップ、高みへと飛翔していく姿には惚れ惚れする。
ストーリーはノベルゲーム並みに重厚長大。登場人物も多く、骨太な物語が展開していく。アドベンチャーゲームの得意なメーカーだけに、この部分には何の心配もいらない。
『うたわれるもの』は辺境の村の少女が記憶喪失の男を助けた所から、壮大な国盗り物語へと徐々にスケールアップしていく戦国絵巻が魅力的だった。本作は西洋ファンタジーの色彩が強く、神と精霊、妖精と竜と人間が入り乱れた、より神話的な物語を描き出している。
プレイヤーの本拠地はアヴァロン。キャラクターの名前も、ケルト神話やアーサー王の伝説から取られているものが多く、ファンタジー好きには刺激的な舞台だ。主人公の「魔王」アロウンの正体、1000年前の妖精王と黒き王の共闘、白い精霊の存在など、序盤から謎の提示が多く、先が気になってストーリーにぐいぐい引き込まれていくはずだ。
本作の登場人物には、女性キャラが多く、魅力的な少女たちに囲まれて、「王様」気分で気持ちよく進めることができる。本拠地のメニュー画面も演出が楽しい。例えば、ショップで商品を選んでキャンセルすると、商人の妖精が「違約金もらおうかな」と口にしたり、セーブコマンドを選択すると家付き妖精が「王様のお話きかせて」としゃべったり、なかなか気が利いている。
2chを始め、ネットでの評判もなかなか良いようで、ひさしぶりの良作と断言していい。忙しくてなかなか進められず、まだ先は長いが、ゆっくり攻略を進めたい。この水準のゲームをアクアプラスが作れたことは大きな進歩であり、成果だと思う。今後の活躍も大いに期待したい。
コメント
こんにちは。
以前、TtTに関してココで相談させて頂いた者です。
結局のところ、お勧め頂いたPS2の「うたわれるもの」を買うことができませんでしたが、TtTを予約購入いたしました。
一緒に迷っていたMGS4も思い切って同時購入しちゃいました^^;
両方ともを並行プレイという形でプレイしておりますが、どちらの作品も満足のいくものでした。
馬鹿みたいな出費をしてしまいましたが、それ以上の満足感です。
SRPGとか初めてなんですけど、コレ面白いですね^^
素人の“s”の字もないような僕ですので、とりあえずイージーからプレイしてますが、イージーでも意外と手応えが^^;
とはいえ、ゲームオーバーになっても経験値が引き継がれるお陰で、何回かやってるとクリアでき、飽きずにプレイできてます。
DAKINIさんがおっしゃっている
>自然にゲームシステムを覚えられる
まさにコレだと思いました。
僕のような初心者でも、ゲームシステムが自然と身に付き、ストーリーに自然と入り込んでいける、そんな感じがしました。
まだストーリーの先は長そうですので、ゆっくりじっくり楽しみながらプレイしていこうかと思います。
それとMGS4も思い切って買って正解でした!
やはり売り上げ数は伊達じゃないですね^^
メタルギアシリーズも初めてなのですが、十分楽しめています。
PS3にもようやく良質なソフトが揃ってきたなぁって感じですね。
今後にも期待します。
以前、TtTに関してココで相談させて頂いた者です。
結局のところ、お勧め頂いたPS2の「うたわれるもの」を買うことができませんでしたが、TtTを予約購入いたしました。
一緒に迷っていたMGS4も思い切って同時購入しちゃいました^^;
両方ともを並行プレイという形でプレイしておりますが、どちらの作品も満足のいくものでした。
馬鹿みたいな出費をしてしまいましたが、それ以上の満足感です。
SRPGとか初めてなんですけど、コレ面白いですね^^
素人の“s”の字もないような僕ですので、とりあえずイージーからプレイしてますが、イージーでも意外と手応えが^^;
とはいえ、ゲームオーバーになっても経験値が引き継がれるお陰で、何回かやってるとクリアでき、飽きずにプレイできてます。
DAKINIさんがおっしゃっている
>自然にゲームシステムを覚えられる
まさにコレだと思いました。
僕のような初心者でも、ゲームシステムが自然と身に付き、ストーリーに自然と入り込んでいける、そんな感じがしました。
まだストーリーの先は長そうですので、ゆっくりじっくり楽しみながらプレイしていこうかと思います。
それとMGS4も思い切って買って正解でした!
やはり売り上げ数は伊達じゃないですね^^
メタルギアシリーズも初めてなのですが、十分楽しめています。
PS3にもようやく良質なソフトが揃ってきたなぁって感じですね。
今後にも期待します。
>Ginkgo さん
3D周りは徐々にノウハウを積んでいくと思いますから、暖かく見守りたいですね。
性能が高いので、おっしゃるように力押しでいけるというか、Wiiの中堅どころ以上には見えるのが利点でしょうか。
PCで『君が呼ぶ、メギドの丘で』も3Dで出ますし、それもPS3に移植してほしいですね。和製RPGも、『FF7』以降、海外で売れるようになった経緯があり、やはり3D化はワールドワイドで売っていく汎用表現として1つの基準ですね。ぜひ世界展開も期待したいです。
> デルタ さん
満足のいくお買い物になったようで、よかったですね。
僕も『MGS4』『ティアーズ・トゥ・ティアラ』をともに楽しんでいます。非常に素晴らしい作品がPS3に揃ってきて、よかったです。
来年には、360で展開されていた作品の委嘱をふくめて、RPGもそろってくるでしょうし、少なくとも300万台は突破して、マニア向けのハードとして一定の存在感を確立するでしょう。シェアとしても、セカンドとしての地位を固めると思います。ブルーレイのような「ノンゲーム」コンテンツも充実し、いよいよ次のステップへ飛翔する時期がやってきました。
3D周りは徐々にノウハウを積んでいくと思いますから、暖かく見守りたいですね。
性能が高いので、おっしゃるように力押しでいけるというか、Wiiの中堅どころ以上には見えるのが利点でしょうか。
PCで『君が呼ぶ、メギドの丘で』も3Dで出ますし、それもPS3に移植してほしいですね。和製RPGも、『FF7』以降、海外で売れるようになった経緯があり、やはり3D化はワールドワイドで売っていく汎用表現として1つの基準ですね。ぜひ世界展開も期待したいです。
> デルタ さん
満足のいくお買い物になったようで、よかったですね。
僕も『MGS4』『ティアーズ・トゥ・ティアラ』をともに楽しんでいます。非常に素晴らしい作品がPS3に揃ってきて、よかったです。
来年には、360で展開されていた作品の委嘱をふくめて、RPGもそろってくるでしょうし、少なくとも300万台は突破して、マニア向けのハードとして一定の存在感を確立するでしょう。シェアとしても、セカンドとしての地位を固めると思います。ブルーレイのような「ノンゲーム」コンテンツも充実し、いよいよ次のステップへ飛翔する時期がやってきました。
コメントの投稿
トラックバック
http://gamenokasabuta.blog86.fc2.com/tb.php/733-331c24af
2008年7月20日(日)
ゲーム関連■ 意外な歯ごたえのある骨太SRPG 『ティアーズ・トゥ・ティアラ -花冠の大地-』
■ 『シグマ ハーモニクス』第3の”神降ろし”...
私も先日買って、今はアルビオン島の最初のフリーマップの所です(オークにボコボコに・・・
しかしご褒美に釣られたとはいえ、ハードは本当にきついですね
ごり押しではすぐにゲームオーバー、詰め将棋的な思考が要求されます
3Dモデリングはまあまあですが、挙動がちょっとこなれてませんね
元々エロゲメーカーで次世代機一発目だったというのもあるかもしれませんが・・・
PS3の性能のおかげでPS2でチマチマやっていたことを力押しで簡単に出来る様になったのは大きいと思います
イベント絵の綺麗さも随一ですし、これなら来年予定のWAも期待できそうですね