ニュース: 事件 RSS feed
「死に神」問題 朝日回答に被害者団体不満噴出 「質問に答えてない」 (2/2ページ)
ほかにも、「地下鉄サリン事件被害者の会」や全国の犯罪被害者支援団体でつくる「全国被害者支援ネットワーク」が抗議文を朝日に送付。「地下鉄〜」の代表世話人、高橋シズヱさんも「多くの人を傷つけたのであれば、謝罪をしなければいけない。コラムの筆者もきちんと責任を持って、説明すべきではないか」と指摘する。
鳩山法相は産経新聞の取材に「遺族は極刑を望み、死刑が執行されれば正義が実現されたと考える。それが(正義でなく)、死に神が死刑囚を死の世界に連れていったというのなら、(誰も)浮かばれない」と述べ、「私にわびる必要はないが、遺族には真剣にわびてもらいたい。遺族の問いにはもっと正面から答えるべきだ」と話している。
朝日新聞社広報部の話「今後も誠実に対応させていただく」
「死に神」問題の経緯
朝日新聞が6月18日付夕刊コラム「素粒子」で、鳩山邦夫法相について「2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神」と表現。法相が20日の記者会見で「(死刑囚は)法の規定によって執行された。死に神に連れていかれたというのは違う。(記事は)執行された方に対する侮辱」と批判した。
その後「全国犯罪被害者の会(あすの会)」が25日付で「抗議および質問」と題した文章を同社に送り、死に神の意味▽法相の死刑執行数がどうして問題になるのか−などを質問。同社は30日付の文書で「死刑執行にかかわる鳩山法相の一連の言動や歴代法相の中でも死刑執行件数が多くなっている点などを踏まえ、『死に神』という表現を用いた」「皆様のお気持ちに思いが至らなかったといわざるをえません」と回答。
あすの会は質問に正面から答えていないと、7月7日付で再び、死に神の意味について質問。同社は7月14日付で「法に基づく法相の執行命令そのものを問題にするつもりはない。『素粒子』で取り上げたのは、死刑執行に関わる法相の発言を踏まえてのものである。批判を厳粛に受け止めている」と回答した。