ハラレ(CNN) 年間インフレ率が220万%を記録したアフリカ南部ジンバブエで21日、「1000億ジンバブエ・ドル札」が登場した。額面は巨額だが、貨幣価値は実質1米ドル(約106円)相当。
新しい1000億ドル札は19日に、外為市場で出回った。公式な流通開始日は21日となっている。
ムガベ大統領の長期強権政治が続くジンバブエでは、経済が崩壊状態。食糧や日常生活の基本物資が不足し、世界最悪のインフレ率が続いている。
同国の中央銀行は昨年12月から、巨額貨幣を発行し、事実上の通貨切り下げ(デノミ)を実施している。
昨年12月には25万ドル札を発行し、1月には100万ドルと500万ドル、1000万ドル札を発行した。今年5月には2500万ドル札と5000万ドル札、250億ドル札、500億ドル札が登場していた。