日本、オリノコ油田を探査 ベネズエラと8月にも覚書政府は20日、従来の原油と異なるタール状原油の開発で、有力産油国のベネズエラと連携する方針を固めた。独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と国営ベネズエラ石油が、オリノコ川流域の油田探査協力の覚書を8月にも締結する方向で調整している。 日本は輸入原油の9割を中東に頼っている。原油の調達先を多様化し、エネルギーの安全保障を強化する。 日本政府が注目するのは、「非在来型」と呼ばれる原油。通常の原油は地下に液状でたまっているが、砂や岩に染み込んでいたり、タール状で存在したりする。開発コストは1バレル当たり40-60ドル程度と通常の原油に比べ数倍かかるが、最近の原油価格高騰で採算が合うようになり、事業化が徐々に進んでいる。 ベネズエラを東西に横切るオリノコ川流域には、粘性の高い超重質油の「オリノコタール」が約2400億バレル眠っているとされる。通常の原油で世界最大のサウジアラビアに匹敵する埋蔵量だ。
【共同通信】
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