2008-07-19

わーい。
ネットで検索したら、恐らく15分くらいでまとめられちゃうかもしれない問題を、
わざわざ書棚から7冊も本を取り出して調べるよ!
ワクワクしちゃうなあ。
トーキングヘッズだったかなあ。
何だかなあって感じなんですけどね、
そこのライターがやばくって、
参考文献にね、ウィキペディアを使っちゃってるの。
そのまま引用してるの。
おいおい、て感じでしょ。
大学生だって4年生にもなってそんなことしたら、
そういうわけで、別に大学に提出するわけでもないんだけれど、
人とお話するからには、不確定であやふやな情報源をあてにするほど、
腐ってはいないのですよ。
遊びとはむきになればなるほど楽しいものだと思います。
『歴史の中で語られてこなかったこと』/網野義彦
2008-07-08

2008-07-03
私と彼が感じあえなかったのは、
3センチ程、私の方が身長が高かったからだ。
肌が綺麗
こんなに白かったんだ
すごく可愛い声を出すんだね
私は抱き合いながら、ベッドの下部の方へと体をずらしていた。
彼は私の左胸を触りながら、どこが私の心臓かと手をずらしていた。
甘い匂いがする
そう言って、彼は私の乳房をずっと弄っていた。
自分より年下な気がしてきた、彼はそう言って髪の毛を撫でていた。
私は緊張のしどおしで、身体を震わせていただけだった。
ねえ、一生のお願いだから、私に一生のお願いを何回も使わせて。
じゃあ、お願いだから、そんなに「好き」と何回も言わないで。
もう一ヶ月前なのだ。
彼は「何かしらアートっぽいもの」への創造欲を私の中に見出し、
私の中からエロティシズムを得、
けれども私たちはお互いに余りにも似すぎていたから、
お互いを傷つけあい、ただ一度の情交がお互いを引き裂いた。
彼からもらったCDに入っていた曲。
彼が好きだった曲。
二人が好きだったもの。
きっとあの人は最初で最後の、私より背が低い男。
さようなら。
一ヶ月もしないで、簡単に幕を引かれた後の恋愛の前から去ることが出来るようになったのは、
別の男がいるからなのか、慣れただけなのか。
私を必要とする男がいたら、その男に私を与えるだけなのよ。
■

中野の窓枠を恋しく思う日がある。
安い洋品店で買ったギンガムチェックのワンピースを簡易着として、
あの部屋に残してきてそのままだ。
ギンガムチェックのワンピースを着て、
床に寝そべり、
3日も風呂に入っていない男が私に汚いペニスを差し出してきたとき、
何かが壊れた。
あの背の高い男は私をいつも、
その無神経で踏みにじるくせに、
いつまでも私を必要だと辛抱強く待つ。
年下の駄目男はいけない。
年下の男は駄目だ。
自殺をしたり、無神経だったり、監禁したりする。
そのくせやたらと優しくて、嬉しそうな表情が上手だ。
そうやって幸せそうな顔を浮かべるから、
誰かを幸せに出来ることに満足感を得て、
一日で9回も口の中に射精されたり、
自分だけを見ていて欲しいと縛られて監禁されたりしてしまうのだろう。
初めて見たチンカスの付いたチンコをしゃぶって欲しいと甘えられるのだ。
2008-06-26 一緒に死んでくれる人
そういう言葉で検索をかけて、何人かここに辿り着いている。
私はあなたとは一緒に死なないから。
見ず知らずの人と心中するくらいなら、一人で死んだ方がましではないですか。
それとも同一目的の人々と集まることによって、
後戻り出来なくするのが目的なのかしら。
その日は一睡も出来なくて、
途中で折れるように曲がったペニスが、
私の中で上下するたびに結合が解かれてしまいそうで、
私は痛くて怖くて仕方がなかった。
私の身体とこのペニスは馴染まない。
彼もまた、私と馴染むことはないのかもしれない。
その予感は的中した。
■さて勉強はというと

学問友達が一人もいなくなって寂しい。
勉強とは孤独な作業だけれども、研究というものは個人の寄せ集めで成り立つ。
ディスカッションが出来なくなった今日では、
自分の考えすら纏まらない。
いつも纏まらずに散らばっているものを、
話しながらかき集めて、その中で構築されたパロリチュールを見て、
自分でも自分の思考が明確になるのだ。
最近は色恋沙汰ばかり書いていて、本当に自分が何をしているのか呆れてくる。
恋愛が何かしらの機動力となっていては昔のことで、
今は私の中で邪魔にしかならないと気がついた。
新しい恋愛は発想の源にはならず、もう過去の蓄積だけで書いていける。
恋愛って結局は同じことの繰り返しだって、この年齢になって漸く気がついたのだもの。
そろそろ地盤を固めないと。
2008-05-28
■引越し初日

陽当たりの良いベランダに窓枠に腰をかけ、
何も無い部屋の中で総武線だか中央線だか
電車の走る振動音を聴いている。
男は別の窓で煙草を吸っている。
「この部屋に君がいるなんて」
午前の授業に久しぶりに出席した帰り、という言い訳を用意して、
化粧もしないで、ジーンズにスニーカーの私は、
三田から中野までは離れていることを忘れている。
煙草を吸い終えた男が私の背に腕を伸ばしてきたので、
私は思い切り背伸びをしなくてはならない。
背伸びしたまま、私の腕は彼の肩から首へ回されている。
今日で一年経つのよ。
去年の今頃は警察署の取調室で号泣していた。
心の中で思っていても、口には出さないことが私にだってある。
背伸びし、腕を男の首へと上げたままの無防備な私の姿勢。
男は私のブラジャーのホックを外した。
物書きを目指す若い男は私から何を学んだのか。
女の身体に痙攣を引き起こす術か。
私はマダム・エドワルダ。
引き起こされる痙攣と膣の奥に出される精液と、
汗と声と肉と何かと、
そうだ、私は痙攣の中に自己陶酔の美を感じるのだ。
太陽に当てられた私の裸身は美しい。
化粧なんてしなくても、私は美しい。
陽光に照らされた私の肉体は神々しかった。
「まるで神田川みたいだ」
そう微笑む彼の下で、
私はもう、別の詩を思い浮かべていた。
私はここには生の自分を出したくありません。
いつも虚像でありたいのです。
ただ、私にはあの人にこれ以上メールをして良いのかわからず、
そしてここに書けば、もしかすると目に留まるのではないかと、
こうするしかなかったことを告げておきます。
人間関係がうまくいかないと、いつもスクーデリア・エレクトロの「miss」を歌ってごまかそうとする。
切なくなると歌う。
「♪全ては僕たちのmisunderstanding~擦れ違っただけ」
この私は虚像だから。
だから仕方がない。
あの人の周囲には明らかに知識ある人たちが集まっている。
私など、取るに足らない存在だ。
単なる色気違いと思われていても文句は言えない。
そんなつもりじゃないんだ。
私には学問上の友人がいないの。
だからあなたが羨ましいの。あなたに近付きたかったの。
確かに学問上の付き合いの人と恋愛が絡んだもの(それは相手からのものばかりで、私は誘惑などしていない)になりがちなのは認めるけど。
でもいつも悲しくなる。
私は性別抜きで話していたのに、話したいのに、
相手はいつも私を女としてしか見てくれないなんて。
私は……。
人と付き合うのが苦手です。