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特攻隊への想い
(更新/2000/12/15)


米空母へ突入直前の特攻機
米空母へ突入直前の特攻機
 左の写真をご覧ください。被弾しながらも目標の米空母に向けて突入しようとしている特攻機の写真です。この特攻機にはもちろん私たちの祖父の時代の若者がパイロットとして乗っておられるのです。そうです。私たちと同じ日本人の若者が国を、故郷を、家族を、恋人を守るために自らの命を何の見返りも求めずに捧げようとする直前の写真なのです。何を考えておられたのでしょうか。御両親のこと、あるいは故郷のことでしょうか。
  特攻隊の話になると、どうしても強制であったとか、なかったとか、そのような特別な教育をたたき込まれていたとか、結論として「結局は軍部が悪かった」という単純な話になりがちです。しかし誤解を恐れずに申し上げますが、歴史的に見れば、当時のような状況下にあっては日本人が特攻を行ったのは必然性があるように思われます。これは、また別のページで触れていきたいと思います。
  いずれにせよ、特攻を単純化し、無駄死にであったとか犬死にであったなどと言う人間を私は許すことができません。私はそのような言い方は特攻隊員の方々に大変失礼であると思います。すべての欲望を捨て、ある人は国のことを想い、またある人は愛する家族、恋人のことを想い、またある人は戦後の日本民族を思いながら出撃して行かれたのです。
  私は日本人として特攻隊員の方々を誇りに感じています。いえ、誇りに感じるだけではなく、人間としても大変な方々であったと思っています。出撃の何ヶ月も前から特攻するための厳しい訓練を耐え抜き、自らのためではなく、国のため愛する人々のために自らの命を捧げた方達、このような方々が英雄ではなくて何になるでしょうか。