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医師不足の実態学ぶ 浜田で市民の集い '08/7/21

 医療問題と地域医療を考える市民の集いが十九日、浜田市野原町のいわみーるであり、約百五十人が浜田保健所の谷口栄作所長と弥栄診療所の阿部顕治所長の講演で医師不足などの実態を学び、意見交換した。

 同実行委の主催。森脇弘子・元江津市議や労組役員らが呼びかけ人となって初めて開いた。

 谷口所長は脳血管疾患が多い浜田圏域の市民は寿命が県平均より短いことや、市内の医師の四割が六十歳以上になっている実態を解説。「医師が住みたくなる町を住民でつくろう」と呼びかけた。阿部所長は弥栄地区で予防を含めた住民のトータルな健康管理に取り組み、脳卒中死を減らした実績などを報告した。

 会場からは「緊急性の低い救急車要請をどう減らせばよいか」という指摘や、医師の母親からは「過酷な勤務で疲労しているわが子の医療事故が心配」という意見も出た。

 実行委の江角敏和・浜田市議は「学習会を続け、行政などへの要請活動や市民自身の取り組むべき課題を考えたい」と話していた。(田中伸武)

【写真説明】地域医療の実態を学び意見交換したシンポジウム




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