チベットの現状と北京五輪の行方を考える講演会が19日夜、名古屋市中区栄の市青少年センターで開かれた。市民グループ「フリーチベットin名古屋」が主催し約150人が参加した。
講演では、チベット出身の政治学者で桐蔭横浜大学のペマ・ギャルポ教授(55)が「中国政府による北京五輪開催は、本来であれば世界に訴えるチャンスだった。しかし、身勝手な振る舞いで、平和の祭りから最悪の祭りになった。テロ対策を理由に弾圧が続いている」などと訴えた。
最後に、「日本こそがアジア平和の鍵を握る。人民の自由を抑圧する中国共産党に対する行動を」と呼びかける共同声明文を発表した。【木村文彦】
毎日新聞 2008年7月21日 地方版