新華社電(電子版)などによると、中国雲南省昆明市で21日午前、2台の通勤バスが相次いで爆発、計3人が死亡、14人が負傷した。北京の日本大使館によると、爆発に日本人が巻き込まれたとの情報はない。
爆発の原因など詳細は不明だが、中国では来月の北京五輪を控えて地方で当局と住民の衝突などが相次いでおり、今回の連続爆発を受け、国内の治安問題にあらためて懸念を指摘する声も出そうだ。
最初の爆発があったのは同日午前7時(日本時間同8時)すぎで2度目は約1時間後。負傷者は病院に運ばれ、警察は現場を封鎖、捜査を進めている。目撃者によると、割れたバスの窓ガラスが路上に散乱している。爆発のあった2カ所の現場は直線距離で約3キロ離れている。
中国中央人民放送(電子版)は同日、昆明市で3カ所目の爆発が起きたと伝えた。
雲南省では今月19日、孟連県で住民と警察が衝突、2人が死亡する事件があったばかり。中国では五輪を前に、全国の交通機関などで警戒強化を図っている。(共同)
毎日新聞 2008年7月21日 11時37分(最終更新 7月21日 13時18分)