07/20/2008 01:41 AM

野村証券グループは、インドで株式売買の取り次ぎ免許と、ムンバイ証券取引所とインド国立証券取引所の会員権を取得した。イギリスのフィナンシャルタイムズが20日報じたもの。

同紙は「野村は、日本以外のアジア市場からの収益を今後5年で2倍以上に伸ばす計画を進めており、その一環としてインドでの事業を拡大。今回株式売買や資産管理に乗り出す」と述べた。

野村証券グループは投資銀行業務の免許も申請中であり、資産管理業務ではインドの生命保険大手ライフ・インシュランス・コーポレーション(LIC)と提携の交渉を進めている。

同紙によれば、野村の在インド従業員数は現在17名。今後2、3年にわたり約100人に拡大するという。

「日本国内市場が高齢化により減速する中、日本の証券会社にとって海外からの収益はますます重要となっていく。今回の野村グループによるインド本格進出はそのことを一層強調している」。

野村証券グループがインド進出に乗り出したのは今回で3度目となる。昨年はインド大手金融機関エナムへの資本参加を試みたものの、結局断念している。

それ以前はデリーとムンバイに事務所を開設していたが、いずれも数年で畳んだ。

フィナンシャルタイムズは「インド市場は急速な拡大を見せており、日本と同様な規模の取引も行われるようになった」と野村グループのコメントを紹介。さらに、インド資本市場の成長の可能性について「数年前の日本と似た状況」としているという。

07/20/2008 10:25:00 AM(ニューデリー発)


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