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熱中症 「暑さ指数」上手に活用を 「危険日」は屋外での運動控え、水分補給 (2/2ページ)
熱中症は気温や湿度が高い日に起きやすい。炎天下での仕事や運動の際に発症するケースが多いが、屋内での発症もある。このため体の小さなシグナルにも気を配り、体温が高い▽身体が赤い▽頭痛、めまい、吐き気がする−といったときは熱中症を疑った方がいい。
同マニュアルによると、熱中症を予防するポイントは、まず暑さを避けること。帽子をかぶったりして日光を遮る。男性は襟(えり)元をゆるめ通気をよくするなど服装の工夫も。発汗は体温を下げる効果があり、汗を出すため水分補給が必要だ。アルコール類は尿量を増やして体内の水分を排泄(はいせつ)してしまうので、飲み過ぎは避けたい。
同省は今夏、「暑さ指数」の活用を特に呼びかけている。これは、気温や湿度、輻射(ふくしゃ)熱を基に割り出した指標で、5段階に分けられ、数値の高い日には熱中症患者が増えるという相関関係がある。同省は「熱中症予防情報サイト」で全国各地の当日と翌日の暑さ指数を速報しており、「指数を見ればその日の熱中症の危険度が分かる。指数を見て危険度が高ければ、屋外での運動をひかえるなど、予防に役立ててもらいたい」(同省環境安全課)としている。
自治体の中には、この指数を活用するところも出てきており、夏の暑さが厳しいことで知られる埼玉県熊谷市では今月、学校などに情報提供するシステムの運用を全国で初めてスタートさせた。市内30の小学校で測定した気温などの情報を基に校区ごとの予報値を出し、市のホームページで公開、希望する市民にはメール送信も行う。
知名度がまだ低い暑さ指数だが、上手に使って熱中症を防ぎたい。