2008年7月20日 22時31分更新
岡山市沖合の犬島諸島で発見された犬島貝塚の調査や保護を進めている研究者らが研究成果を報告する講演会が岡山市で開かれました。
岡山市沖の犬島諸島の地竹ノ子島にある犬島貝塚は、およそ1万年前の縄文時代前半の貝塚で千葉県にある国立歴史民俗博物館の研究グループがことし3月から調査を進めています。
講演会でははじめに、今から28年前、18歳の時に貝塚を最初に発見した小野伸さんが、趣味で石器を探していたところ偶然シジミの貝殻を拾って貝塚をみつけたことを話しました。
このあと、国立歴史民俗博物館の遠部慎研究員らが貝塚から九州で作られたものと同じ種類の土器の一部が見つかり、九州から東に土器の技術が伝わったことを示す貴重な資料となっていることなど最新の研究成果を報告しました。
会場には大勢の市民が訪れ、講師たちの話に興味深そうに耳を傾けていました。
研究グループでは、貝塚の保護を進めながら、8月からは発掘作業にも取りかかり、貝塚の成り立ちを明らかにしたいとしています。