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霊山を焦がす 薪歌舞伎の宵

2008年7月20日20時20分

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写真比叡山薪歌舞伎で「藤戸」を演じる中村吉右衛門さん(中央)=19日夜、大津市、日吉健吾撮影

 霊山の夜を炎が照らし出す「比叡山薪歌舞伎」(朝日新聞社主催)が19日、大津市の比叡山延暦寺阿弥陀堂横の特設舞台で始まった。

 天台宗開宗1200年を記念し、03年に始まった薪歌舞伎の第3回。中村芝雀が「近江のお兼」、中村福助が「舞妓(しらびょうし)の花宴」を踊り終える頃には宵闇が迫り、開山以来守られてきたという「不滅の法灯」の火で篝火(かがりび)がともされた。揺らめく炎の中、中村吉右衛門が自ら構成した「藤戸」で登場。同名の能が素材の創作舞踊劇で、息子を殺された老母と、息子の怨霊(おんりょう)を鮮やかに舞い分けると、客席から大きな拍手が起こった。

 25日まで。雨の場合は京都造形芸術大内の春秋座で、演出を一部変えて上演。問い合わせは京都・南座(075・561・1155)へ。

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