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景気失速の警戒強まる 中国 (2/3ページ)

2008.7.20 20:31
このニュースのトピックス中国

 中国経済の減速が鮮明になってきたことへの政府の危機感がうかがえる。2ケタ成長の原動力だった輸出と投資が陰り始め、GDP成長率も1−3月の10・6%から4−6月は10・1%へ減速した。

 上半期の貿易黒字は前年同期比約12%減った。投資も実質では増加率が前年を約5ポイント下回った。ともに4−6月期に減速が加速している。消費は2割強増えたが、消費者物価上昇率(7・9%)で割り引いた実質ではほぼ前年並みだ。

 インフレによる資材高騰や人件費、人民元の上昇が重なり、企業経営が急速に悪化している。中国の2大輸出基地、広東省珠江デルタや上海周辺の長江デルタでは衣料、家具・雑貨などの労働集約型製造業で倒産が急増している。

 広東省の1−5月の工業企業利潤の伸びは前年同期比4%の微増にとどまり、1万社以上(全省の26%)が赤字となった。工業企業の欠損は全国ベースで917億元(1元は約15円)と、同56%も増えた。   景気の先行指標であるPMI指数(製造業購買担当者指数=中国物流購買連合会調べ)は6月、52に低下した。4月の59・2から2カ月で7ポイントも急落した。

 PMI指数は企業の購買担当者に対する受注や生産、在庫などの聞き取り調査をもとに作成、50を下回れば景気後退入りを示す。この指数からは中国経済は急速に後退局面に近づいていることになる。

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