[北京 17日 ロイター] 五輪開幕まで3週間と迫った北京市で、大会に合わせて建設中だった3つの主要地下鉄について、当局者は開通日が依然はっきり決まっていないことを認めた。ただ、21日までには開通させたいとしている。
国際空港や競技場を結ぶ3本の地下鉄は、大会期間中の交通利便の改善を目的とする大規模なインフラ計画の一環として着工され、当初は先月末の開通を予定していた。
しかし、地下鉄を管理する北京市交通委員会のZhou Zhengyu副主任は、記者会見で「みなさんも困っていると思うが、われわれも困っている」とコメント。開通の日程が決まっていないことを認め、21日までには開通させたいとの考えを示した。
副主任はまた、現時点で作業は全て完了済みとする一方で、最終チェックが開催に間に合うかや開通の遅れにつながるような工事の問題があったかといった質問については言及を避けた。
北京市では、インフラ整備が間に合わなかったアテネ五輪の反省を踏まえ、工事を期日内に終え、国際オリンピック委員会(IOC)から賞賛されていた。