アスペルガー症候群 これが本当の話

アスペルガー症候群を知らないくせに診断を与える無知な心理士。

論文上の「ニキリンコ」は特定出来ない。 そのニキリンコが流したガセネタを糺すブログ。

「ニキリンコ」の定義。 定形発達の変質者。  商売の為なら何をしても良いと考えている。

9/15/07「私文書偽造」参考、他人になりすましメール寄こす。

2008年6月22日(日)

誌上診断

私の事を、文章を読んだだけで診断してくれた、杉山先生。以下はそのレポードであり、攻撃を仕掛けたのは私の事です。



成人期の軽度発達障害(2)〜障害児医療から ・カルテに書かないこと〜
杉山登志郎(すぎやま としろう)あいち小児保健医療総合センター心療科部長(児童精神科医)


 これまで、高機能広汎性発達障害は圧倒的に過小診断が問題となっていた。代表は、学習障害(LD)と高機能広汎性発達障害との異同に関する問題であるが、自分の中では、これは既に決着済みと勝手に考えている。非言語性学習障害の診断は、発達性協調運動障害以外は、ほぼ全て広汎性発達障害(高機能に限らない!)、学習障害の診断の相当数も広汎性発達障害の児童である。静岡に来て一番最初に受けたショック(筆者はつい先ごろまで静岡大学で教鞭をとっていた−編集部注)は、学習障害のメッカと呼ばれている県内某医療機関で診断を受けた学習障害児が、ほぼもれなく広汎性発達障害という診断も可能な児童であったことであった。ただし、国際的診断基準では、広汎性発達障害と学習障害との合併は診断の併記となっているので、これは片方の診断を見逃していただけと考えることもできる。最近は、注意欠陥多動性障害(ADHD)という診断をもらっている高機能広汎性発達障害の児童が目につく。この場合は、後者が優先診断になるので、誤診ということになる。注意欠陥多動性障害なのに、成績が良く、人嫌いで孤立が好き、といった児童の場合は、診断を見直してみる必要がある。

 しかし、ごく最近になって、逆の例が目立つようになった。高機能自閉症の自己診断、あるいはアスペルガー症候群の誤診である。前者(自己診断)は、ほぼ例外なく「自閉症だった私へ」(ドナ・ウイリアムズ著、新潮社)を読んで、「自分は自閉症だったんだ」と自己診断をした人である。しかし、そのような場合に、実際に本人に会ってみると、ほとんどは対人恐怖、境界性人格障害、さらに分裂病圏病態の診断がつく人たちで、その中で本当の高機能者は10人に2人もいなかった。後者(誤診)の例では、自閉症の治療経験のない成人精神科医が、アスペルガー症候群の診断を下している場合が多い。

 まず「自閉症だった私へ」であるが、そもそも自閉症圏の人たちは、書いたものから受ける印象と実際に会った時の印象は、相当に違うものである。文章の方が、何というか、ずっと普通の印象を与える。さらに翻訳の問題があり、極めて読みにくい原文に比べると、あまりにこなれた日本語になり過ぎている。しかし、映像だと一変する。例えば、ドナ・ウイリアムズのドキュメントを見て、「君が教えてくれたこと」(TBS系列放送ドラマ)を見て、テンプル・グランディン(邦訳「我、自閉症に生まれて」、学研)に会ってみて、「自分はどうもそうらしい」という場合には、自己診断でもほとんど誤診がない!

 自閉症圏の方々の持つ社会性障害にしろ、コミュニケーションの障害にしろ、対人的な実際の動きの中で立ち現れるものである。高機能自閉症にしてもアスペルガー症候群にしても(通称アスペと呼ばれる)、基本的な問題は自閉症と同一であり、自閉症に接しなれた人間であれば、数分言葉を交わしただけで、それと分かる独特のずれを抱えている。この部分が、文章からだけでは伝わらないのであろう。

 だがもっと憂鬱なのは、この自称アスペたちが、周りに著しく迷惑を掛けていることである。ニキ・リンコさんやペンギンさん(ペンギンクラブ)といった本当の高機能者のホームページに、偽アスペの方々が乗り込んで、「おまえは本当には存在しない」などといった、非常に攻撃的な文章をまき散らす。ニキさんら、本アスペの人たちは、「そう言われると、ここにいる私は本当は存在しないのかしら」などと、いかにも彼ららしく悩んでしまう。アスペの人々は、基本的に悪意がもてない人たちである。彼らが攻撃的になるときは、極めて具体的な被害念慮に基づくものである。偽アスペは、文章を見ただけで分かるのであるが……。

 一つの診断概念が定着するには、試行錯誤期間が必要だとしても、しばらく憂鬱な日々が続きそうである。




(障害児医療から カルテに書かないこと(6))
:杉山登志郎(児童精神科医)あいち小児保健医療総合センター診療科部長

さらにこんな書き込みも
http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Cassiopeia/8331/taikou00.html

作成者 Chip : 2008年6月22日(日) 10:36 [ コメント : 2]

コメント

「自閉症だった私へ」は読んだことがないけれど脳の機能の本でドナ・ウィリアムズのエピソードを読んだことはあって、それもおそらく自分の経験している認知とは違ったので、10人に2人しか自閉症者がいないほど誤診・過剰診断なら自分など人格障害だろうと思いましたねこの文章を読んだ時は。この先アスペルガーの診断基準が狭義に解釈されれば私は境界性か統合失調型人格障害でしょう。

しかしChipさんがカナーというのは違いますね。別に擁護しているんではないけれど、文章を拝見しているかぎりでは知能指数が境界域以下とは思えませんので。

投稿者 chrom  : 2008年6月22日(日) 15:03

引用は、「自立をめざして!Gakken特別支援教育Webマガジン12月号」からですね。
面白いことに、この12号だけGakkenのHPにバックナンバーが掲載されていません。
ちなみに「おまえは本当には存在しない」発言は、例の対談集「自閉っ子、こういう風に出来てます!」にも登場しているのですね。
杉山医師はご自分も「元ADHD」だったそうな。

「偽アスペ」とは、アスペルガー症候群のことと理解しました。(だって、「アスペ」って偽アスペルガー症候群のことでしょう?)

投稿者 笛  : 2008年6月24日(火) 09:18

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