アスペルガー症候群 これが本当の話

アスペルガー症候群を知らないくせに診断を与える無知な心理士。

論文上の「ニキリンコ」は特定出来ない。 そのニキリンコが流したガセネタを糺すブログ。

「ニキリンコ」の定義。 定形発達の変質者。  商売の為なら何をしても良いと考えている。

9/15/07「私文書偽造」参考、他人になりすましメール寄こす。

2008年6月21日(土)

p247 ちびっこ教授のケース

校内での数回の面接を経た後、彼は相談のため父親に連れられ私のクリニックを訪れました。
いつものように、私と(誰でも大人に)会うと、彼は使用上の注意書きを大量に集めている種々の火薬に関するお喋りを始めました。
彼は、試験的にそれらを校庭で使ってみるつもりだと私に語りました。
そのとき、彼は急に話を止めて私をじっと、しかし短く見詰めると、
「これはびっくり、クリストファー・ギルバーグの完全な生き写しじゃないか」と言いました。
私は、なぜ私がそんなにクリストファー・ギルバーグに似ていると思うかと彼に聞いてみました。
「知るわけないよ。たまたま彼の複製品みたいに見えるだけさ。」そこで私は
「よろしい。いいかね、私がクリストファー・ギルバーグなんだよ」と言いました。彼はしばらく私を見上げると、
「なんたる驚くべき偶然の一致!」と声を張り上げ、敷居につまずきながら秘書のいる部屋に入っていきました。
「その人は秘書の・・・」と私は話し始めましたが、彼はきいているふうでなく、それどころか、
「一秒間に何文字タイプできますか?」といきなり質問しました。秘書は
「そうね、三分に1100字位だったわ」と答えました。彼はデスクに歩み寄り、すばやく計算し
「6点1,1,1,1,1,1,どこまで行っても、1,1,1」と叫びました。秘書は驚いたようで、「ほんと?」と声を上げました。
すると彼は私を指さし宙をにらんで、
「彼はクリストファー・ギルバーグそっくり!なんたる偶然の一致!」と唱えました。

そして彼は、私の部屋に入ってくるなり、棚から色々な本や書類を取り出し始めました。
まったく偶然に、アスペルガー症候群についてのスウェーデン語の親向けパンフレットを見つけました。
「これはまだ誰からも聞いたことがない言葉だぞ。これを短くASと呼ぼう」と彼はつぶやきました。本文を声を出しながら読み進とすぐに、
「僕はASみたいだ!こりゃまあ、僕はASなんだ。待て待て、お父さんがこの話を聞くまでは」とまるで人ごとのように言うのでした。彼はさらに読み進み、すぐに断定しました。
「親もどうやらASじゃないか。とくに父親がね、やっぱり夢中になる興味があるし、・・・」彼は自分がよんでいるものに感情的に反応しているようには見えませんでした。
「これで僕はなんで年がら年中休み時間に校庭を十回も勢いよく往ったり来たりしている理由は、ASのためだとクラスメイトに説明できるぞ。
先生もこれで僕を責めないだろう。もし『ハンディキャップ条件』があったら、それは許容されるべきなんだから」


「ねえ、ねえ、この中で、おーちゃんに似ている例がある?」
妻が、鬱病に悩む私を心配して、持ってきたこの本の中のちびっこ教授は、
まさしく、彼は私が小学5年の時にドキュメンタリーを見て驚いた私そのものでした。
私が、その後ずっと自閉症であることを確信し続けたように、彼もASであることに一切揺るぎを持たなかっただろうと思います。

作成者 Chip : 2008年6月21日(土) 02:27 [ コメント : 0]

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