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自転車へのレッドカード急増、上半期で前年超す 警視庁

2008年7月20日15時21分

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 警視庁は、自転車の悪質な違反者への取り締まりを厳しくしている。自転車の運転者に対する今年上半期の交通切符(赤切符)交付件数は214件で、昨年1年間をすでに大きく上回った。交通事故全体が減少する中で、自転車が絡む事故の割合は増え続けている実情が背景にある。

 自転車の交通ルールを明確化した改正道交法が今年6月に施行された。警視庁はこれを見据え、昨年から悪質な違反者には、刑事罰の対象となる赤切符を積極的に交付している。

 交付数は05年が16件、06年が62件だったが、07年には172件に増加。今年の上半期は、昨年同期(56件)の4倍近くにのぼっている。

 今年上半期の214件の内訳では、踏切への進入92件、2人乗り73件、信号無視29件などとなっている。

 都内での全体の人身交通事故は年々減る傾向にあり、今年上半期は3万75件と昨年同時期よりも3990件減少した。このうち自転車が絡む事故は1万855件で昨年同時期より1021件減った。ただ、全体の交通事故のうち自転車が絡んだ事故が占める割合は年々上昇しており、01年は29.7%だったが07年は34.8%に。今年上半期も36.1%を占めている。

 管内の事故のうち自転車絡みが約5割を占める三鷹署では、6月に取り締まりを強化した。赤切符交付数は5月までに2件だったが、6月は署別で最多となる11件にのぼった。大窪雅彦署長は「取り締まりを厳しくすることで、自転車利用者の安全意識が高まってくれればいい」と話している。(田内康介)

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