宮崎県政記者クラブは、礼儀知らずで傲慢ではないか?
今日のお題はこれ。
▼東国原知事「定例会見って必要ですか?」
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070416-185555.html
東国原英夫宮崎県知事は16日の定例記者会見で、会見の開催そのものに疑問を投げ掛けた。
「会見を行う前に皆さんに聞いておきたいことがあるのですが、定例会見って必要ですかね」
「特筆すべき発表事項がないときは、なくてもいいのでは」
などと持論を展開した結果、この後報道陣と20分近くの激しいやりとりになったと言う。
東国原知事の考えは
「記者会見というのは物事が起きたときにその都度やればいいことで、定例的にやる必要はないんじゃないか」
ということだ。定例記者会見というのは1時間の時間を割いているらしい。この会見をやる必要がなければ、県政の方に時間も労力も割けるというのが知事の考えだ。
一報、県政記者クラブ側の意見は「必要です」「記者側からの質問もある」とのこと。
まぁそれは当たり前ですわな。しかし、知事はここでひるまなかった。
「統一選や米軍再編に対する見解も、飽き飽きするほど言ってきた。今さら何を聞きたいのかな」
「じゃあ定例会見の内容を全部(新聞に)載せてくれるんですか?僕がここで1時間喋ってること2ページくらい紙面割いて載せてくれますか?」
「あなたたちが聞きたいことが、必ずしも県民の聞きたいこととは思わない」
と反論してきた。
これに多分県政記者クラブの皆さんは「ムカッ」と来たんだろう。
彼らは次のような信じられない言葉で知事に対してさらに反論してきたのだ。
「都道府県政のトップに立たれる方にしては、いささか稚拙な意見」
「何がニュースで何を掲載するかは、私たち(記者)の編集権の問題で、私たちへの侮辱だ」
この記者の発言そのものが、「現在の記者クラブの傲慢さ」を表していることに他ならない。
まず、県民の期待と信託を受け、行政の長となった県知事の発言に対し、
たかが報道機関の一記者ごときが「稚拙」と表現するとは何事か!無礼にも程がある。
元芸人だろうがなんだろうが、相手は県民の支持を受けた人間である。
その人間に対しては少なからず敬意を表すべきだろう。
この記者にはまず、そういうものが微塵も感じられない。
それが記者の傲慢だと私は思う。
次に「マスメディアの編集権」を持ち出してきたことだ。
心ある人は分かると思うが、知事は「俺の言っていることを2ページ割け、これは命令だ」と
言っているわけではない。
今日の「サンデースクランブル」を見てわかったことだが、
定例会見は宮崎県は月2回行われているらしい。
しかし、定例会見の内容は「単なる事実」(定例会見が行われました)に過ぎず
知事曰く「10センチ四方」の記事にしかならないらしい。
10センチ四方の記事に1時間県知事の時間を割くのは、確かに効率的ではない。
また、それだけの扱いならば「定例でやる必要性あるのか?」と思うのも当然だ。
故に先ほどの「2ページくらい割いて僕の喋ってること掲載してくれますか?」という
意見は、記者クラブへの嫌味も込められているのである。
その真意を推し量る頭も持たず、能力もないくせに「編集権がどうの」「我々に対する侮辱」とか
よくもまぁぬけぬけと言えますな。
知事も言っていたが、記者クラブは超堅物揃いの閉鎖的な組織である。
何故か。それは「自分たちだけが県民に情報を発信できるんだ」というアホらしいプライド
だけで生きてるからである。新しいメディアが出来ても、記者クラブに参加すらさせず、
そのくせ記者クラブに参加しないと出来ないことが多すぎる。
これは典型的な弱い者いじめであり、記者クラブがガチガチの保守体質であることの証明にほかならない。
宮崎県のどっかの放送局のアナウンサーが「記者の後ろには多くの県民がいる」とか
言っていたが、ちゃんちゃらおかしい。いまどきそんな風に解釈している人間がどれだけいるか。
それすら分からないようでよくアナウンサーなんか務まるな。
必要があれば「事実の捏造」すら手を染めるマスメディアにそんな事言う資格なんかない。
ハッキリ言えば、記者諸君が定例会見を「必要」と言うのは簡単なことだ。
定例会見がなくなれば、自分たちの仕事がなくなるからであろう。
完全になくなりはしないが、減ることは間違いあるまい。
極めて簡単な理屈だ。
インターネットは限られた人しか接することができないが、
きょうびマスメディアからの一報的な情報よりよほど正確だ。
知事だって自分のホームページやブログで自分のビジョンやマインドを発表している。
インターネットは伸びる一方なので、そのうち記者クラブなんて役割はなくなるだろうな。
東国原知事のこのニュースを聞いて、私は佐藤栄作首相の退陣会見を思い出した。
当時佐藤首相は、
「テレビカメラはどこか?新聞記者の諸君とは話さないことにしている。偏向的な新聞は大嫌いだ。直接国民に話したい。帰って下さい」と発言し、サッサと総理室に引き上げた。
反発した新聞記者が「内閣記者会としてはさっきの発言、テレビと新聞を分ける考えは絶対許せない」抗議したらしいが、「それならば出てってください。構わないですよ」と応え、新聞記者全員が退席。首相一人テレビカメラに向かって演説したという。
マスメディアも人で成り立っている以上、そこに恣意が入るのは止むを得ない。
個人が不特定多数に情報発信ができるような時代になった以上、
マスメディアの役割はしだいに薄くなるのではないか。
特に報道に関してはね。
共通テーマ:ニュース
質問する内容と、報道する内容の問題。
これは、一般市民の感知しないことです。
このことを一番知っている知事だからこそだからこそ出た質問だと思う。
・月例会を不要だと言いません。
・月例会でするべき質問があると思います。
・報道として正しい仕事をするべきだと思う。
・本気で県政を考えたとき、知事のプライベートが「月例会」の正しい質問と思いません。遠まわしの質問を含めて。
・具体的な問題への討議は、全国的に報道をされていません。このことを問題にすべきではないのですか?
貴殿が言われる必要性は理解できます。
でも、意味が違うと思いますよ。知事が必要と感じていることと。
知事が必要といっている意味は、「県民の意思を持って質問をされていますか、質問する方達は?」と言うことであって、ひいきやたらに知事が正しいと言う意見は、知事の気持ちを大切にしていないと思います。
多分知事が聞きたいことは、県民が心配している
「これからの宮崎大丈夫?」
であって、
「これからの県議会大丈夫」ではないのです。
宮崎県をどうしたいのかを質問していれば、こんな「愚問は」知事の言葉にならないと感じています。
by 月例会は必要と思うけど・・・ (2007-05-06 18:53)
なるほど…興味深い意見です。
記者クラブの質問の内容が稚拙(というか県民の聞きたいこととは思えない)というのは理解してます。ですが記者クラブの傲慢的態度も知事はよく思っていないように思うのです。
by さんたま (2007-05-06 19:05)
by マッツ (2007-05-22 23:48)
すみません。コメントに気づきませんでした。
確かに報道の言葉の取捨選択には、時々露骨な感情が込められていたりして、あまりよろしくない場合もありますよね。まぁ「記者クラブ」という組織自体がもはや時代遅れというか、機能不全になってるような気もしなくもないです。記者クラブに関係なく、
by さんたま (2007-06-26 00:56)
by さんたま (2007-06-26 01:00)