
紀伊半島・四国 一か月 (2007年10月2日 〜 10月30日)から
10月22日(月) 晴れ 土佐清水市から宿毛市へ
宿毛へ 一本松温泉 コインランドリーで日が暮れて
午前6時、起床。
竜串の駐車場は静かだった。星空がひときわ美しく冴えわたっていた。
駐車場で車内炊飯をするのは気が引けた。
道の駅「めじかの里 土佐清水」へまたまた引き返す。そんなに遠くないのだ。
6時15分、「めじかの里」で朝食準備。
ここのトイレは広くてきれいだ。使いかってもいい。
朝からここへ車を置いてどこかへ行く人が多い。近くの勤め先か。
午前7時、朝食。 ご飯、コンソメ味野菜スープ、みかん、ヤクルト。

午前9時30分、出発。国道321号を西へ進む。
午前10時10分、大月町の道の駅「大月」へ立ち寄り。
物産館が賑っていた。山の幸・海の幸とも豊からしい。
午前10時30分、道の駅「すくも」着。
駐車場の一角に「へんろ小屋」があった。高床式で、吉野ヶ里遺跡の見張り小屋みたいだ。
お遍路さんが気軽に休憩できるようにと設置したみたい。
すてきなお接待ではないか。
午前11時20分、町外れの道の駅から市内へ買い物に出た。
宿毛の街は割りと碁盤目状で分かりやすい。書店、スーパーに立ち寄り。
宿毛の街を出て北の方角へ少し走るとすぐ愛媛県だ。
午後3時、高知県から一旦出て、愛媛県側にある56号沿いの一本松温泉を訪ねた。
65才以上は何と、250円に高齢者割引だという。すばらしい思いやりに感動。
のんびり、ゆったりタイムが至福のひとときだ。
午後4時30分、宿毛市へまた戻った。今度はコインランドリーだ。
洗濯が500円、ドライが200円で済んだ。旅の疲れはこのような形でも癒される。
午後6時、夕食。あんパン、ヨーグルト、豆乳。
今夜も星がよく見える。おまけに月も出ていた。
しげしげと見上げていると、まだ店じまいしないで働いていた店の旦那が天体望遠鏡を持ち出してきた。
三脚に望遠鏡を固定すると、のぞいてみろという。
なるほど、月のクレーターがかっきり見える。手が届きそうな感じだ。
赤道儀はついてなかったが、口径80ミリのちょっとした望遠鏡だ。
道の駅の旦那が仕事をほっぽり投げて望遠鏡を操作している。天体に魅せられた一人かも。
店から奥さんの声がした。店のほうが忙しい、と。
自転車で遍路をしている人が来た。京都からだという。望遠鏡をのぞいてびっくりしていた。
どうやら旦那の知っている人らしい。
10月23日(火) 晴れ 宿毛市から愛媛県へ広見町
愛南町で紫電改 宇和島市で宇和島城を見学

午前5時30分、起床。
午前6時、朝食。 ご飯、コンソメ味野菜スープ、納豆。
午前7時、出発。国道56号を宇和島方面に走った。
午前8時10分、愛南町の道の駅「みしょうMIC」へ立ち寄り、休憩。
宇和海に突き出た半島を走り、紫電改保存館を探した。
ナビが古いせいかなかなか見つからない。道路が新しいと余計に迷う。
山上の休憩広場で地図を広げ、きょろきょろ周りを見回した。
お年寄りの夫妻を目にした。聞いてみると保存館は一度、山を下りて別の入り口から坂道を登るという。
男性は紫電改が海中から引き揚げられた当時のことをよく記憶していた。

紫電改が沈んでいたのはあの辺りだと指を指した。
何でも、テレビや新聞などのニュース取材がすごかったらしい。
午前9時20分、紫電改保存館。
入館無料だ。
ホールの真ん中にでんと紫電改が展示されていた。本物だ。
プロペラーが四枚あり、どれも後ろ側へ曲がっていた。不時着したときの痕跡に間違いない。
この戦闘機が制式となったのは昭和20年の1月だ。当時の資材不足、技術者の不足では量産もままならない。
工作精度も落ち、局地戦闘機としての役割を果たすことなく終戦を迎えた悲劇の戦闘機だ。
展示されている紫電改は昭和20年7月、九州大村基地から発信し、米軍の大編隊と交戦した6機の紫電改のうちの一機だ。
搭乗員が誰なのか未だに分からないという。遺族にとってはやりきれないことだろう。
科学技術、産業技術の歴史、日本の昭和史に関心のある人にはお奨めしたい展示だ。
午前10時15分、宇和海展望タワー。
展望ルームが旋回しながら上昇下降する。たった一人、買い切りのタワーとなった。
午後0時9分、宇和島城見学。
坂をてくてく登る。てっぺんまで80メートルの高さだ。いい運動になった。
城の中には入れなかった。
街を見下ろす一角でベンチに座り、おにぎりを食べた。木漏れ日を浴びながら心和むひととき、何ともいい気分だ。
この地に城をはじめて築いたのが藤堂虎高だ。その後、奥州仙台藩主、伊達政宗の長男、秀宗がこの地を治めることとなり、代を重ねて現在の城を築いていったという。
藤堂虎高という人物は各地の城で名前が出てくる。築城の名手だったのではないか。
午後2時30分、県道57号で北へ進み、北宇和郡三間町へやって来た。
道の駅「みま」で車中泊のつもりだった。
駐車場が広く、施設も立派で気に入ったのだが、あいにく今日は休業日だった。
営業日だったら物産コーナーは賑いそうな雰囲気なのに。
今日は人影も少なく寂しい。

県道57号を東へ進んで鬼北町(広見町)の道の駅「広見森の三角ぼうし」へ行った。
ここは駐車場が施設の前と後ろの二つに分かれていて、前は活況を呈する物産館利用者のために手いっぱいの感じだ。
後ろ側の駐車スペースは広かった。ここがいい。
物産コーナーの賑わいは大変なものだ。
地元生産者たちの出入りもひっきりなしで野菜、果樹などの動きが速い。
人々の意欲が感じられる。
運営や経営がうまく軌道に乗っているのではないか。
午後5時30分、夕食。あんパン、ヨーグルト、豆乳、黄な粉菓子。
午後7時30分、就寝。
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