19日午後11時ごろ、東京都江戸川区平井4、篠崎粂治(くめじ)さん(79)方から出火、木造2階建て住宅約60平方メートルのうち2階部分の約30平方メートルを焼いた。隣接する4棟の住宅の外壁なども焼け、焼け跡から男女2人の遺体が見つかった。篠崎さんと妻八重子さん(76)とみられ、警視庁小松川署が身元の確認を急いでいる。長女(49)は外出中で無事だった。
近くの男性(41)によると、八重子さんはいったん外に出てきたが「お父さん」と言って家に戻った。男性は「篠崎さんは足が悪く、奥さんと歩く練習をしているのを見かけた。奥さんが戻るのを止めればよかった」と悔やんだ。現場はJR総武線平井駅から東に約400メートル離れた住宅密集地。【真野森作】
毎日新聞 2008年7月20日 東京朝刊