教員採用汚職事件で混乱が続く大分県で、19日午前、来年度の公立学校教員採用に向けた1次試験が始まった。一連の事件の舞台となり県教育委員会幹部や校長ら5人の逮捕者を出した小学校の採用試験では、大分市内の会場に早朝から緊張した表情の受験者が集まった。受験者らは口々に「今年は不正はないと信じたい」と話し難関に臨んだ。
今回の1次試験の受験者は小、中学と高校などを合わせ計約1700人で平均倍率は約13.8倍の狭き門。19日は一般教養などの筆記試験、20日は集団面接や実技試験が行われる。1次試験の結果は8月14日に判明。9月中旬の2次試験を経て10月に最終合格者を発表する。
小学校教員試験の会場となった大分市の大分豊府高校では午前9時から試験監督者が注意事項を15分間説明。その後、受験者が一斉に試験用紙に向かった。
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