それは8月2日、原村から遥か300km離れた新潟市はマリンピア日本海水族館。ゴマフアザラシの水槽前から始まる。天気予報では降水確率60%で午前中から雷雨の恐れ有り、なのに空はピーカンで雲一つ無く、風は有るけど湿気がものすごい。暑さに参ってカチンカチンに凍ったハーゲンダッツのカップアイスを食べていると、携帯が鳴った。「O坂ですけど、ただいま原村です。例のブツですが上物がン万だそうです」との連絡を頂き、早速取り置きを依頼したのであった。 猛暑、湿っけ渦巻く新潟市内でニヤケながら寿司などを食べ、酒屋でオミヤを買い求めた後、AUDI A4でビューンと北陸道を走ると、バケツ、盥、風呂桶を総動員してひっくり返しましたと言う程の、土砂降り。まぁ天気予報はハズレでは無かったわけだ。涼しい信州へ帰り付き、ヤレヤレこれでゆっくり眠れる。 翌朝、6時に飛び起き、8時にビョー院でど〜ぴんぐを済ませ、自宅に帰り付く途中でF会長からお電話。 「F幡ですケド、今家を出ました。9時40分頃付きます」。ヤベ! 何にも用意していない。慌てて家へ辿り着き、雨具、飲み物、着替え、椅子、日焼け止め他を準備して着替え終わった所へ会長が到着。まだATMが動いているか判らないので、縁側でお茶など飲みながら今日の予定を話し合うと、原村久しぶりの会長は、雨具、サングラス他の原村必需品の幾つかを持ってきていない事が判明。皆さん原村の夕立ち(といっても午前中から土砂降りに成る事アリ)と紫外線には気をつけましょう。雨合羽(若しくは折り畳み傘)、着替えにサンダル(靴だとびしょ濡れになる)。紫外線避けには帽子に日焼け止め、サングラスに長ズボンは必需品でっせ。 # ついでに着替えに、替えの靴下、バンダナ、扇子。クルマにはフロントの日 # よけの他、リア、サイドの日除様に大きなタオル他が有れば万全です。 さて、軍資金を用意し、金塚の佐川急便で荷物を受け取った我々(F会長にE藤)は塩尻I.C.から一路原村へ。諏訪南のI.C.で渋滞にハマるも、なんとかかいくぐっていつものデイリーストアで飲み物、オツマミを買い求めた後O坂さんにTEL。すると今回はM原さん、Y永先生が前日より泊まり込みで、Y永先生は警備隊長だそうだ。警備隊長の特権を使って最高の(つまりO坂さんと隊長、M原さんのクルマのすぐ上)に駐車場所を確保してもらい、「満車なんですが...」という係りの人を制止し、「スタッフです」というY永警備隊長のカッコいい事! しずしずとクルマを進め、駐車場へゴールイン。O坂さん、M原さん、Y永先生ありがとうございました。 時は12時、昼飯時である。原村とへばコレしか無い。テラスでビール。早速レストランへF会長、M原氏、Y永先生と繰出すも生憎満席でしかも、「室内でお召し上がり下さい」との事。んじゃってんで、Y永先生が「地ビール、向こうで売ってます」との情報から、3種類の地ビール(M原さんはジュース)を買い求め、テラスにておツマミのピーナッツとともに毎年恒例のカンパ〜イ!! 高原を渡る涼風、蒼い空に沸き立つ雲、夏の陽射し、リゾォト気分全開である。 これが無くっちゃ原村では無い。今回は常連のH川氏と買い出し部隊長が不在であるのが残念だが、風に吹かれて飲む地ビールの味は夏の定番となった。あまりの気持ち良さにビールのおかわりもして、高原の夏を満喫。 一度クルマに戻り、前日マリンピア日本海から依頼しておいたブツを見にブースに行くが誰もいない。んでテーブルの上には「売約済、E藤様」と紙が貼られた段ボール。仕方なく、コプティックのブースへ行って、BORG 76用のドローチューブDXを入手。価格を聞くと\4,900。んじゃ定価じゃん、星祭りなんだからと交渉すると\4,500。じゃ\4,200ね、当然消費税はサービス。と鬼のような価格交渉で2割近く下げさせGet。駐車場へ戻る途中、タカハシのブースには相変わらずロクなものが無く、マスヤマの7.5mmが\5,000との事。他の焦点距離は無しである。残念。駐車場ではO坂さんとY永先生のクルマの間にシートを被せ、日陰が出来ているので椅子を出して一休みをする。お茶がウマイ。 Y永先生がBORGのヘリコを買うと言うので、ノギスを持って再びコプティックのブースへ。Y永先生はMヘリコ\9,800に心を動かされるも、目的はC9 1/4のミラーシフト対策用。シュミ・カセ・アダプタまで入れると\15,000を超える買い物となるため、相談の結果新型のアイピース用ヘリコを\3,800円で購入。値切っては見たが、B品だからとの理由であっさり却下。F会長はBORG 76EDの出物が有ればとの事だったが、76ED-Lが\59,800でこちらも高価なため諦める。M原氏の情報では、何処かのブースにヴィクセン8cmEDがあったそうだ。そちらをチェックする事にして、国際光器のブースへ。ちょうど社長のベリーグーリさんが来ていて、25cmクラスのドブ・ソニアンについて再販売の予定は無いか聞いてみるが、生憎このクラスはほとんど売れないんだそうだ。 さて、予約品はどうなかったと歩いていくと、ブースには社長の息子さんがいるので早速「昨日予約したE藤です」と予約品を見せてもらう。物は新品かとみえる程奇麗な10cm対空双眼鏡。しかもミヤウチから買うので保証品。お値段は9萬円で消費税込みだ。トランクが無いので聞いてみると新品は1〜2万で今日は持ってきていないとの事。で、旧タイプのデカイトランクで良ければ\2,000でいいよと言われそちらも購入、耳軸は後で送ってくれるそうだ。早速駐車場にて、O坂さんに三脚を借りてテスト。会場の避雷針を覗くと周辺像に若干色が付くがセミ・アポだけあって、昼に使っても殆ど色収差は解らない。これは良さそうだ。F会長も八ヶ岳下の木々を眺めて「いいねぇ」とのこと。これで9萬円だから安い買い物だったようだ。 2時に近いし、ハラも減ったし、そろそろレストランも空いているだろうと食事をするため再度会場を横切りレストランにてM原氏、F会長と昼食。会長は暖かいトマトスパゲティで、私は冷製のトマト・スパ。M原さんはお蕎麦である。Y永先生が駐車場の整備が一段落したそうで、レストランにて休憩。M原さんの食べている蕎麦を見て「僕も蕎麦食べようかなぁ...」。オイオイ、確かY永先生はソバ・アレルギーじゃ無かったんかい!? と聞くと「あっ! あれナゼか治ったんです」えっ!! アレルギーって治るものなの!? 食事を終えて外に出ると、テレヴューのブースがOpenしており、101SDのクリアな像を楽しんでいると、F会長が30cm反射を発見。お値段は20万以下と格安でしかも軽い。像はイマイチだが、かなりお手ごろではある。F会長かなり食指を動かされたようだ。その後、コスモスの隣のブースでヴィクセン8cm EDを発見するも価格が7万円と高く、そのうえガイド鏡に使うには接眼部がヤワそうなのでF会長は購入を諦める。私はヴィクセンのブースで3cmファインダー用のアリミゾと脚を1000円で購入し、駐車場へ戻るとNinja 50cmを組み立て中の人を発見。さっきの30cm反射に刺激されたF会長は早速覗かせてもらいに行く。その隣では、こちらも50cmドブソニアンの組み立て中。トラスなのでやはり一人ではかなり組み立てが大変そうだ。 隣の人はBORGで太陽観測だそうで、赤道儀が前から私が気になっていたスターベース製のスカイパトロールだ。現物は初めて観るがかなり小さい。早速使い勝手等を聞いてみると、8cm位の単焦点屈折を載せるにはかなり使いやすいらしい。ちゃんと赤道儀として使うならスカイパトロールIIのドイツ式Typeの方が死角がなくていいそうだ。モーター駆動中でも微動が効くし、もともとガイドマウントだけの事はあって微動もスムース。かなり好いのだが如何せん値段が高いということで意見が一致。使用者はクルマがRenault TWINGOなので、コンパクトな赤道儀が好いそうだ。などと話している間にF会長はタカハシのブースでMasuyama 7.5mmを\5,000でお買い上げ。 三度会場に戻り、ビットランのブースなどをヒヤカしていると、H編集長が奥様を伴われてご登場。ミヤウチを購入した旨を伝えると、「なんか皆原村でミヤウチを買うねぇ」とのご意見、ごもっとも、N井さんの10cmもそうだし、O坂さんの10cmも元はH編集長が原村で買われた物だし、その後I藤買い出し部隊長の7.7cmにH編集長の7.7cmそして今回の私と皆原村での購入だ。そうでないのは、F会長の10cm直角とS田師匠の10cmフローライトだけ。それにしても天平の森天文同好会もこれでミヤウチ双眼鏡がが7台ですか。 5時近くなり、風が出て気圧計が下降傾向示しているので、私とF会長は帰宅する事に。ハラも減ったし、以前H川さんに教えてもらった「林檎の木」で夕食するべく、会場を後にするとなんとお目当ての「林檎の木」既にレストランを廃業してしてしまったようだ。困った私達は再度自然公園のペンション街を彷徨して、雨の中ジェラートの専門店を見つける。どうやらレストランも兼ねているようで食事が出来るようだ。早速グラスワインなどを頼み、ドリア・タイプのカレーで腹ごしらえ。場所は会場下の駐車場から南へ70mくらいの所で結構洒落たお店でした。 さて、購入したミヤウチBJ-100iBはI藤君から\1,000で譲り受けたヴィクセン12.5cm対空用のフォークマウントを、8月18日にF会長の手により幅を合わせ削り落し、ベアリング取り付け部分の加工がなされフォークマウントされるようになりました。後は、フリーストップのためのブレーキを造れば完成しそうです。 |