福岡県域のラジオ放送「クロスFM」を7月1日から引き継ぐ新会社「cross fm」(北九州市、クロスエフエム)が30日、同社の基本方針とロゴ(シンボルマーク)を発表した。同社は風力など自然エネルギーで発電されたグリーン電力ですべて放送する。
同社が放送に使用する年間50万キロワット時を、日本自然エネルギー(東京)からグリーン電力証書を受けた電力で賄う。放送用をすべてグリーン電力として認証される放送局は全国初という。
同社はグリーン電力放送を支援する協賛企業を、番組などへのスポンサーとは別に募集する。スタート時は、福岡トヨタ自動車(福岡市)や九州電力(同)などの5社が協賛。12社程度まで増やす予定という。
ロゴは、グリーン電力放送をPRしようと樹木をデザインした。「九州での暮らしを満喫する人」(同社)を対象に、幅広い年齢層に向けた放送をするという。番組は9月までは基本的に変えず、10月に改編する。
この日、鵜木有子社長と富田剛史取締役が福岡市で会見。鵜木社長は「エコと地域重視の方針に賛同してくれる企業を集め、来年度には黒字化を達成したい」と話した。
=2008/07/01付 西日本新聞朝刊=