目 次
(P.1)
あまりにおかしな判決
(P.2)
津野、中川裁判官の略歴
(P.3) 島田、古田裁判官の略歴
(P.4)
小泉内閣がつくった現最高裁
◆島田、古田裁判官の略歴
以上の3人は、判決文の最後に「署名」がある。しかし第2小法廷所属の判事はほかに2人、島田仁郎氏(最高裁長官)と古田佑紀氏がいる。島田長官と古田氏についても、最高裁HPの内容を以下にUPしておこう。ただしこの2人については「田中評」はやめておく。
最高裁判所長官
島田仁郎(しまだにろう=昭和13年11月22日生)
略歴
昭和37年 東京大学法学部卒業
昭和37年 司法修習生
昭和39年 判事補任官
その後、東京地裁、名古屋地・家裁、最高裁刑事局で勤務
(43年ロンドン大学M.Phil)
昭和49年 大阪地裁判事
昭和52年 司法研修所教官
昭和56年 東京地裁判事
昭和57年 最高裁調査官
昭和58年 最高裁刑事局第1課長兼第3課長
昭和61年 東京地裁判事部総括
平成元年 最高裁刑事局長兼図書館長
平成 6年 宇都宮地裁所長
平成 8年 浦和地裁所長
平成10年 東京高裁判事部総括
平成11年 司法研修所長
平成13年 仙台高裁長官
平成14年 大阪高裁長官
平成14年11月 7日 最高裁判所判事
平成18年10月16日 最高裁判所長官
(信条、趣味など)
◇裁判官としての心構え
私は、裁判官に任官して以来、おそるおそる裁判に臨むという初心を貫いてきたつもりですが、年を経るにつれてますます、人が人を裁くことの重さを深く感ずるようになりました。今は最終審としての判断を示すのだと思うと、責任の重さに身の引き締まる思いがしています。最高裁においても、目指すのは一、二審と同様に適正迅速な裁判の実現であり、そのための努力を重ねていこうと思います。
◇好きな言葉
座右の銘は、「和して同ぜず」です。
現在、さまざまな分野から来られた経験豊富で優れた同僚判事と、事件の審理などで意見交換し合う機会に恵まれ、啓発されることが多く、楽しく充実した議論をしていますが、その際にはいつも、この言葉を念じることにしています。
◇趣味
趣味は、読書と囲碁です。
読書は、とくにジャンルを問わず、濫読する方です。好きな作家はたくさんおりますが、中でもトルストイ、ドストエフスキー、井上靖、山本周五郎などの本は繰り返し読んでいます。愛読書をあげるなら、上記各作家の「復活」、「罪と罰」、「明日来る人」、「さぶ」などです。
判事
古田佑紀(ふるたゆうき=昭和17年4月8日生)
略歴
昭和42年 東京大学法学部卒業
昭和42年 司法修習生
昭和44年 検事任官
その後、東京地検、法務省刑事局、札幌地検、名古屋地検、浦和地検川越支部、法務省刑事局で勤務
昭和59年 法務省刑事局参事官
昭和62年 東京地検検事
平成 2年 法務省刑事局青少年課長
平成 3年 法務省刑事局国際課長
平成 5年 法務大臣官房審議官(刑事局担当)
平成10年 宇都宮地検検事正
平成11年 最高検検事
平成11年 法務省刑事局長
平成14年 最高検刑事部長
平成15年 最高検次長検事
平成16年 退官
平成17年 同志社大学法科大学院教授
平成17年8月2日 最高裁判所判事
(信条、趣味など)
◇裁判官としての心構え
最高裁判事の責任の重大さを痛感しております。考え方や利害が多様になるとともに変化の激しい時代を迎えて司法的解決の重要性が高まっておりますが、虚心に関係者の話を聞き、事実を踏まえて法律に則り公正、妥当な判断をするという法律家としての基本的心構えを堅持し、一つ一つの事件の事案に即した適切な解決を通じて法の適正な実現に努めたいと考えております。
◇好きな言葉
深い味わいを持つ言葉に多く出会いました。あえて一つを挙げれば「目の梁(うつばり)を取れ」です。 固定観念にとらわれずに素直にものを見て自分の頭で考えること、自分の考えが一面的にならないように鏡になってくれる人をできるだけ多く持つことを心がけてきました。もっとも、後の方については裁判ではもっぱら訴訟手続の中で判断しなければなりませんが、その精神は持ち続けたいと思っております。
◇印象に残った本
これまで多くの印象に残る本に接しましたが、古典といわれるものを除けば、塩野七生さんの「海の都の物語−ヴェネツィア共和国の一千年」などのローマに関する著述、柳田邦男さんの「マッハの恐怖」などの最新の科学技術をめぐる問題に関する著述などがあります。
◇趣味
取り立てて申し上げるほどのものはありませんが、自然科学や歴史に関する本などを中心に、関心を持った分野の本をその都度集中的に読んでおります。